全国人民代表大会の開会式に臨む中国の習近平国家主席(2018年3月5日撮影)。(c)AFP PHOTO / WANG ZHAO〔AFPBB News〕

 経済が順調に発展すれば、韓国、タイ、インドネシアが民主化したように、中国も民主化されると考えられていた。しかし、それは西側に住むインテリの勝手な思い込みだったようだ。

 中国はこれまで国家主席の任期を2期10年までと定めていた。今回の全人代でその制限が廃止された。これによって習近平は死ぬまで国家主席の座に居すわることができるようになった。

 このことは、現在私たちが考えている以上に、大きな事件である。2018年はヒトラーが政権を取った1933年と同様に、歴史の転換点として記憶されることになろう。

全ての独裁は悲劇的な結末をもたらす

 習近平はこれまでもさまざまな手段を用いて権力の強化をはかってきたが、任期がなくなったことによって、それはより露骨になる。