保守王国テキサス州から現れた「民主党のホープ」

 まず上の写真をご覧いただきたい。

 とびきりハンサムというわけではないが、どことなく、ジョン・F・ケネディ第35代大統領(大統領就任時=43)を彷彿させるカリスマ性がある。

 3月14日、2020年米大統領選の民主党予備選に正式に立候補したベト・オルーク(Beto O'Rourke)前下院議員(テキサス州第16区選出=46)だ。

 ベトとは変わった名前だが、本命は「Robert」。出身地はメキシコ国境の町、エルパソ(都市圏人口は84万人)の人口の67%はラティーノ*1ということもあってスペイン語の影響が強い。

*1=ラティーノ(ヒスパニック)は国勢調査ではいわゆる「人種」とはみなされていない。したがって白人系ラティーノもいれば、黒人系ラティーノもいる。

 スペイン語では名前が「bert」だと「Beto」とニックネームで呼ぶところからオルーク氏も幼い頃からそう呼ばれ、そのまま本名になってしまったという。

 ベトが全米の注目を浴びたのは、先の中間選挙で下院から上院に鞍替えを試みようと上院選に出馬したとき。

 2016年大統領選に立候補したことのある現職テッド・クルーズ上院議員(共和党=48)と最後の最後まで激しいつばぜり合いを演じた時からだ。

 クルーズ氏も共和党内では若手ナンバーワン。議会では司法委員会や外交委員会で頭角を現している。

 テキサス州は大統領選ではロナルド・レーガン氏(第40代大統領)が19980年に勝利して以来、2016年のトランプ氏まで36年間、常に共和党候補を選んできた「共和党王国」。

 そこでロルーク氏は結局はクルーズ氏相手に20万票差で負けたとはいえ、得票数402万票(48.3%)を取った。これは画期的なことだった。