同市で看護師をしているナタリー・エヴァンズさんは、「私の中では2008年のオバマ登場の時とダブります。オバマの演説も聞きましたが、若くて頭脳明晰で誠実なところが似ていると思います」と早口で思いを口にした。

 一方の共和党は、再選を狙う現職ドナルド・トランプ大統領(以下トランプ)にライバル候補はおらず、無風選挙になっている。

 それでもトランプはニューハンプシャー州予備選前夜に州都マンチェスターにエアフォースワンで入り、市内最大の複合施設で政治集会を開いた。

 詰めかけた支持者の数は民主党候補の集会とでは桁が違っていた。現場周辺の道路は閉鎖され、会場に入れない人たちが道路に溢れた。

 現職ということもあるが、トランプに託す保守派の思いの強さと人気を改めて見せられた。

 前置きが長くなった。それでは今年の大統領選が混迷すると思われる理由をご説明したい。

 1番目の理由である有権者の拮抗は、共和党員と民主党員の比率がいま28%で同率(ギャラップ調査)であることでも明白だ。

 41%の無党派層の有権者の内訳をみても、右派と左派はほぼ拮抗している。

 特にトランプ支持者は、トランプが暴言を吐いても弾劾裁判にかけられても支持の態度を変えず、支持率に大きな変化はない。