どちらが勝っても「分裂」解消せず

 これは、各種世論調査平均値でバイデン氏がトランプ氏をリードしている数値差とほぼ同じような結果だ。

 この4割近くのトランプ・ペンス支持層について、中東系「アルジャジーラ衛星チャンネル」のマルワン・ビシャラ記者(元パリ・アメリカン大学教授)は、こう指摘している。

「アラブ・メディアの米国を見る眼は厳しい」

「トランプ氏はコロナ対策、リセッション、失業者、社会不安、外交政策でことごとく失敗していながら、白人男性有権者の支持率は減っていない」

「白人の55%は人種差別があることを認めながらも、共和党支持の白人の84%は黒人に同等の権利を与えすぎていると答えている」

「トランプ大統領は、この人種差別的な白人男性、狂信的保守主義者、宗教保守エバンジェリカルズの熱狂的な支持を得て、共和党を乗っ取り、多民族・多文化、多様化の道を突き進む民主党と戦っている」

「プリンストン大学のケビン・クルーズ教授*1が指摘している通り、トランプ氏を支持する、つまり、社会保守、宗教保守、フリーエンタープライズ経営者、ブルーカラー層に共通しているのは、根強い人種主義的指向だ」

「言い換えると白人至上主義。旧大陸欧州の白人優越主義への回帰だ」

「トランプ氏がロシアのウラジーミル・プーチン大統領を一切批判しないのは、プーチン氏とこの点で共鳴し合っているからだ」

「リベラル派のバイデン氏がランニング・メートに黒人・インド人の混血女性ハリス氏を選んだのは、こうした白人至上主義者トランプ氏に対する強烈な挑戦状だ」

(https://www.aljazeera.com/opinions/2020/8/9/a-white-majority-for-trump-and-a-black-vp-for-biden/)

*1=https://www.amazon.com/dp/0465097413/