(山田 敏弘:国際ジャーナリスト)

 大統領選から4日、ついに勝者が決まった。

 77歳で史上最も高年齢の大統領と、史上初の非白人でアジア系の女性副大統領が誕生する。

副大統領候補への注目が高かった大統領選

 11月7日の昼前にバイデン候補が次期大統領に決まったと報じられると、カラッとした晴天の首都ワシントンは大騒ぎになった。街ですれ違ったホームレスもすでにニュースを聞きつけていて「今日は美しい日だ」と繰り返し声を上げていた。レストランの従業員も「バイデンが勝ったね」と話し、道路を走る車からはあちこちでクラクションを鳴らし、それに歩行者が拳を突き上げて声援で答え、バイデン勝利を祝っていた。

 ホワイトハウス前は、土曜日だったこともあり午後になるとどんどん人が集まった。シャンパンを開けてぶちまける人たち、「逮捕しろ」「負け犬」などとトランプ大統領を批判するポスターを掲げる人たち、ビールをあおるバイデン支持者たち、さらにいたるところでワシントンでは合法のマリファナ(大麻)を吸う人たちがいる。完全にパーティ会場と化していた。

 メディアとバイデン支持者たちに完全に支配されたホワイトハウス前だが、特に印象的だったのは、多くの女性が、ジャマイカ人を父に、タミル系インド人を母に持つカマラ・ハリス次期副大統領について話していたことだ。

 その年齢を考えれば、4年後、バイデンは大統領を一期だけで辞め、ハリスが大統領候補として立候補するのではないかとのストーリーが、メディアからも、市民の噂話からも聞こえてきた。