「全党員と人民軍将兵、それに人民たちに告げる。わが全党員と人民軍将兵と人民、朝鮮労働党中央委員会、朝鮮労働党中央軍事委員会、朝鮮民主主義人民共和国国防委員会、最高人民会議常任委員会、内閣は、朝鮮労働党総書記であり、朝鮮民主主義人民共和国国防委員会委員長であり、朝鮮人民軍最高司令官である偉大なる指導者・金正日(キム・ジョンイル)同志が、主体100年(2011年)12月17日8時30分に、現地指導の途上で急病により逝去されたことを、この上なく悲痛な心情にてお知らせする・・・」

 2011年12月19日正午、朝鮮中央テレビに、「努力英雄称号」を持つ人民放送員の李春姫(リ・チュンヒ、当時68歳)が、黒色の喪服に身を包んで登場した。

 いつのまにか、あの衝撃的なニュースから9年が過ぎた。後継者となった若い末っ子の金正恩(キム・ジョンウン)委員長は、どんな北朝鮮を建設するのだろうと期待していたものだ。だが、いまや北朝鮮経済は、9年前が夢のように思えてくるほど悪化の一途を辿っている。

北朝鮮の「超重要行事」朝鮮労働党大会が来年1月に開催予定

 それもあってか、このところ引きこもりのように姿を消していた金正恩委員長だったが、12月17日、久々に朝鮮労働党中央委員会機関紙『労働新聞』に登場した。父親の死去9周年で、遺体が眠る錦繍山(クムスサン)太陽宮殿を参拝したのだという。崔竜海(チェ・リョンヘ)最高人民会議常任委員長以下、幹部たちがズラリ付き従っている。写真の左隅の方には、妹の金与正(キム・ヨジョン)党第一副部長の姿もあった。