環太平洋全体で見てみよう。日本と台湾が中国の太平洋への進出を止め、その遠い先に米国がある。

 地政学的見地から考察すれば、日本と台湾が中国の進出を止めているので、米国本土は自動的に守られている。

 ここには、日米安保条約の条文に表されていない現実的で一種独特の同盟関係がある。

環太平洋全体で日本・台湾・米国と中国を見る地図

中国の台頭が日米同盟を双務的に

 ソ連邦崩壊によるロシア軍事力の低下と入れ替わり、中国軍の急激な増強で、米中が広大な太平洋を挟んで対立する構図が新たに出来上がった。

 地政学的観点から米中を見ると、日本列島(特に南西諸島)と台湾が中国の太平洋への進出を塞ぐように位置している。

 つまり、日本の独立が守られて、そこに米国の勢力圏にあるからこそ、中国軍を東シナ海以東に抑え込むことができるのだ。

 すなわち、中国軍は米本土(ハワイを含む)に近づくことができず、米国本土が守られているということだ。