フォックス・ニューズ視聴率37%ダウン

四、トランプ氏は2020年の大統領選は不正選挙であり、本来なら自分が再選されていたことを今も主張しているが、それを報道方針にしてきた保守派フォックス・ニューズの視聴率が激減し始めた。

 トランプ政権当時はトランプ氏との単独会見やスクープをものにし、視聴率レースでは他の追従を許さなかったフォックス・ニューズだった。

 しかし、政権交代と同時に視聴者数は、ガクンと落ち込んだ。

 5月のプライムタイムの視聴者数は217万人と前年同月比37%ダウン。

 もっともライバルのリベラル系、MSNBCもプライムタイムは149万人で22%ダウン。CNNは91万3000人で45%減となったからケーブル局は軒並みダウンということになる。

 大統領選が終わり政治ネタが大きく減ったため。またテレビ各局とも新型コロナウイルス報道ばかりとなった影響が出たことも見逃すわけにはいかない。

 何時何を言い出すか分からないトランプ氏がワシントンを去って、アッと驚くような政治ニュースが出てこなければ、米市民も夕食後フォックス・ニューズやMSNBCやCNNを見る気にはならないのだろう。

 まして、親トランプ、反トランプを旗幟鮮明にするテレビ局の特定のキャスターやコメンテーターの話ももううんざりなのだろう。

 ロサンゼルス近郊に住む男性高校教師Gさん(45)は民主党支持者。MSNBCの人気キャスター、ライチェル・マドー氏の番組が大好きだ。

 しかしバイデン政権になってからピタリと観なくなったという。

「トランプ氏を徹底的に叩く彼女のスタンスでスカッとしていたのですが、トランプ氏が去って彼女も批判する対象がなくなった。精彩を欠いているし・・・」

 好き嫌いはともかくとしてトランプ氏がニュースメーカーの時代は遠くなりにけり、といったところだ。