遅い上院の承認スピード

 政治任用者はまず指名を受けてから上院の関係委員会によって招致され、審議されたのちに上院本会議で票決される。

 過半数の賛成票を得てようやく職務に就くが、81人という数字では一般的な判断からすると、政権がまともに機能しないと見られても致し方ない。

 連邦政府職員について調査している非営利団体「パートナーシップ・フォー・パブリックサービス」によると、7月11日現在、新たに160人の候補者が上院の承認を待っているが、上院での承認スピードは遅く「滞留した状態」であるという。

 というのも上院は現在、定数100人のうち共和党50人、民主党50人(2人は民主党寄り無所属)で拮抗しているためである。

 票決が50対50で割れた場合はカマラ・ハリス副大統領が上院にきて1票を加点するのだが、同副大統領のスケジュールを確保するなどの手間があるため、スムーズに進んでいない。

 そのほかにも、バイデン氏と側近たちによる新人事の指名が遅れていることもある。

 たとえば新政権になるたびに、世界各国に送り出す大使も交代となる。

 現時点で、少なくとも64カ国の大使はいまだに候補者さえ挙げられていない。英国やサウジアラビア、韓国といった重要国の新大使もいまだに決まっていない。

 国務省が抱える問題はそれだけではない。