容器の底にカビが生えたコーヒー飲料

 2021年7月に、容器内側の底にカビが生えたコーヒー飲料を飲用した消費者が通報、食薬庁が調査に乗り出した。消費者によると、ボトルの底にゼリーのようなカビが付着していたが、そのまま飲用したところ、翌日未明から腹痛と下痢を繰り返したそうだ。病院での診断で菌が原因であることが分かった。

 メーカーは当初、流通や保管の問題と顧客に説明していたようだが、結局ボトル容器にコーヒーを注入する過程で不具合があったことを認めた。

 コーンフレークやスティックコーヒーに木屑のような異物やビニール、虫などが混入して問題になったこともある。2016年の食薬庁の資料を見ると、製造元の食品会社は食品への異物混入の通報事例が最も多い企業として名前が上がっている。異物を発見した消費者が謝罪を受けることはなかったという。

 外国産の乳幼児用の粉ミルクを扱うメーカーも、これまでに数回、ミルク缶への異物混入事件を起こしている。企業は「製造上の問題はない」という立場を貫き、商品の回収には応じていない。

 また、コロナ禍の韓国では飲食店の出前利用者が急増したが、出前の衛生問題も浮上している。

 飲食店の個人事業者が増える中、配達された食品に髪の毛や虫、ゴミなどが混入しているという理由で食薬庁に通報するケースが増えているという。出前アプリの「異物通報制度」を利用した通報は、2019年は1500件強だったが、2021年は既に2800件を超えた。

 これらの事例には、顧客に「作っているところを見られないから大丈夫」と言わんばかりのずさんな管理体制があるようだ。