韓国では文在寅政権発足後、急進的なフェニミズム運動が猛威を振るっている。その舞台の一つとなっているのが小学校だ。ラジカルなフェニミスト教師が小学生にフェニミズム教育を実践。それに対して、保護者が対立するという構図だ。韓国の小学校で何が起きているのか──。元フェニミストで、作家でコラムニストのオセラビ氏が解説する。

◎オセラビ氏の過去の記事はこちら
https://jbpress.ismedia.jp/search?fulltext=%E3%82%AA%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%83%93

(オセラビ:作家・コラムニスト)

スカート姿で出勤した男性フェミニスト教師

 韓国のフェミニズム運動がピークに達した2018年後半、江原道原州市(カンウォンド・ウォンジュ)にある小学校の男性教師がスカートをはいて出勤した。その男性教師はメディアのインタビューで、スカートをはいて出勤した理由を以下のように述べた。

「女と男という二分法で一個人を判断してはいけないと思う。人は皆異なるが、性の役割は社会が果たすもの。2年間一所懸命に子供たちに教えたが、言葉と教育を一致させるため、スカートをはいて登校した。子供たちに見せる生き方と教育は一致してこそ効果があると考える」

 学校教育の現場でフェミニズムを実践する趣旨だということだ。

 スカートをはいて出勤した男性教師は、男女二分法から脱することこそ性差別を脱することだと主張している。進歩主義や左派性向で知られる韓国最大の教職員労組「全国教職員労働組合」の女性委員会で活動している男性フェミニストの彼は、出勤時だけでなく、普段もスカートをはいているという。「スカートは女性だけがはくという考えは女性嫌悪」と男性教師は主張する。

 初等教育を受ける子供たちが男女二分法から脱け出すこと、それが教育において重要と主張することは自由だが、男性と女性には生物学的な違いがあるのは厳然たる事実だ。その最も基本的な特質を認めず、また個人的な信念に止まらず、人格形成に重要な初等教育を受ける児童一人ひとりの考えを侵害するなら深刻な問題だ。

 とはいえ、スカートをはく男性教師の事例は、女性教師らのフェミニズム教育と比べると大きな問題ではない。韓国の小学校では女性教師が約78%を占めており、フェミニズムの流行を受け入れやすい状況にある。

 学校における盲目的なフェミニズムが、小・中・高校生に対する教理の問題となっているのだ。