韓国潜水艦の強力な攻撃力

 ちなみに、アメリカ海軍のSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)(トライデントII、最大射程7400km以上)はオハイオ級原子力潜水艦(水中排水量18750トン、全長170.67m)から発射される(アメリカ海軍ほか各国海軍のSLBMと、SLBMを発射する潜水艦を下の表に示した)。


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 これらの巨大な戦略原潜に対して韓国のKSS-III級AIP潜水艦は水中排水量3750トン、全長83.5メートルと“小型”の潜水艦である。大陸間弾道ミサイルを搭載する必要性がない韓国海軍にとっては上記6カ国のような戦略原潜など無用の長物なのである。

 何よりも、KSS-III級AIP潜水艦は小型(戦略原潜に比べればという意味)とはいえ強力な攻撃力を有している。搭載された垂直発射管6基からは、6発の国産弾道ミサイル「玄武4-4」(最大射程500km)あるいは国産長距離巡航ミサイル「海星III」(最大射程1500km)を発射できる。また
、6基の魚雷発射管からは、“タイガーシャーク”魚雷あるいはハープーン対艦ミサイルを発射することが可能だ。

 今回発射に成功した垂直発射管搭載型AIP潜水艦に関して、米海軍やシンクタンクなどの潜水艦関係者たちの間では、「韓国海軍が打ち出したAIP潜水艦プラス垂直発射管の組み合わせは、潜水艦の世界においてまさに“ゲームチェンジャー”となることは確実である」とみなされている。 韓国海軍は垂直発射管を6基から10基に増強したKSS-III Bach-IIの建造に取りかかっている。