党内内紛は民主党も共和党も同じ

 2022年の米連邦議会中間選挙まで1年を切った米政界は、これからどうなっていくのか──。

 一寸先は闇の、まさに「ミッドナイトのワシントン」(Midnight in Washington)と言ったところだ。

 就任からまだ10カ月というのにジョー・バイデン大統領の求心力はなくなり、外交は「饂飩屋の窯」(湯う=言う=だけ)、内政はお膝元の民主党内の内輪もめで公約もほとんどできずじまい。

 もっとも、内紛を抱えるのは共和党も同じ。

 南部・中西部の一部地域では、熱狂的な支持者を集めては煽り立てるドナルド・トランプ前大統領の「影」に怯える現職議員たちが、「トランプ追随」か「トランプ離れ」かの選択を迫られている。

 バージニア州知事選では民主党支持層と共和党支持層が拮抗、結局、トランプ氏と距離を置いた共和党候補が無党派層の浮動票をかき集めて辛勝した。

 共和党内には、「中間選挙で上下両院を奪還するにはトランプ離れだ」との囁きが広がっている。

 だが、中間選挙の本選にコマを進めるにはまず共和党一般党員による予備選で勝たねばならない。

 ここで「トランプ離れ」したら勝てるかどうか。大半の候補者たちは考えあぐねている。

米議会乱入事件真相究明特別委員会

 そうした最中、2021年1月6日起こった米議会議事堂乱入事件の真相を究明する下院特別委員会(委員長、ベニー・トンプソン議員=民主、ミシシッピ州選出)が本格的に動き出した。

 共和党執行部は同特別委員会の設置には最後の最後まで反対。

 多数派の民主党が数の力で押し切ったものの共和党に割り当てられた6つの委員席のうち収まったのは、トランプ氏の弾劾決議に賛成票を投じた議員2人だけ。残り4つは空席のままだ。

(https://en.wikipedia.org/wiki/United_States_House_Select_Committee_on_the_January_6_Attack)