韓国で大騒ぎになったディーゼル車の排ガスを浄化するために必要な「尿素水」の品不足。

 中国からの原料である尿素の輸入が再開することで、何とか「すぐに物流ストップ」という最悪の事態は回避できそうだが不安は残る。

 そういえばあの工場はどうなったのか?

 突然の尿素水騒動で、半世紀前の「事件」を思い出した。

「尿素と尿素水については、当面、業者は、輸入、生産、販売、在庫などのデータを毎日正午までに届け出る」

「尿素、尿素水に対する関税を2022年6月までゼロにする」

「尿素水の販売は当面原則としてガソリンスタンドに限定し、乗用車10リットル、トラックや特殊車両は30リットルまでに限り、転売は禁じる」

 2021年11月11日、韓国政府は、こんな緊急対策を発表した。

マスク不足以来の緊急措置

 2020年春、新型コロナウイルス感染症の流行が始まった時、市中からマスクが消えて政府は管理品目とした。それ以来の異例の措置に乗り出した。

 輸入、生産、販売、在庫、価格を管理し、売り惜しみや買い占めなどを厳しく取り締まる方針だ。

 韓国政府は同時に、中国で止まっていた韓国向け尿素の税関輸出手続きが進み、近く、1万8700トンの尿素が順次到着することを明らかにした。

 このうち自動車用は1万300トン。韓国で使う自動車用尿素水1〜2か月分に相当する。

 豪州やベトナムなどからの輸入も近く始まり、順調に韓国に入ってくれば、尿素水騒動は収まることになる。