李在明氏、大韓民国の国体まで否定

 もともと李在明氏は、反日的発言とともに、反米的発言も繰り返ししてきた。

 7月に大統領選挙出馬を表明した直後には、「大韓民国は他国の政権樹立段階とは異なり、親日清算ができない状態で親日勢力が米占領軍と合作し、再びその支配体制をそのまま維持した」と発言したことがある。

 この発言に対し、朝鮮日報は「『大韓民国は親日勢力によって建国』『米軍は占領軍』という認識を明確にしたもので、これによって大統領選挙で歴史論争に火が付く見通しとなった」とその発言の異様さを指摘した。

 李在明氏は17年に出版した自叙伝の中で、「朝鮮半島に入城した日本軍はずっと駐屯して国政に関与し、ついに明成皇后(注:閔妃)を殺害し、第二次日韓協約と植民地支配につながる野望と欲望のプロセスを進めていった」「もちろん現在の北朝鮮と朝鮮末期の東学軍を単純比較はできないが、問題は米国も当時の日本と同様に朝鮮半島から決して撤収しない点だ」と指摘していた。

 李氏のこうした主張を改めて確認してみると、彼が大統領になったならば「在韓米軍の撤収」を求めることも考えられる。そうしたことになれば、東アジア全体の平和と安定を脅かし、日本の安全保障を脅かすことになる由々しき事態となる。

 ただ日本がしっかりと認識しておかなければならい事は、彼が米国以上に敵愾心を抱いている相手が、日本であるということだ。

 李在明氏は今月10日、韓国のメディア団体主催の討論会に出席した際にも日本に対する警戒心を吐露している。日米韓3国による軍事同盟結成の是非について聞かれた際に「当然反対する」と明言したうえで、「米国と軍事同盟を結んでいるが日本を入れるのは慎重に考慮すべき問題」と否定的立場を強調したのである。

 さらに李氏は「日本はどんな時でも信用することのできる完全な友邦国家なのか」「独島(竹島の韓国名)は歴史的に韓国の領土であることは明らかなのに、繰り返し日本が問題提起するのはトリップワイヤー(仕掛け線)にする可能性があるのではないか」とも付け加えた。

 彼の腹の中では、日本は完全に「敵対国家」になっているようだ。

 このニュースを伝えた共同通信は、「李氏は過去にも韓国紙に『日本の大陸進出の夢が武力的に噴出するときに備えなくてはいけない』と述べており、改めて日本への不信感が浮き彫りとなった」と論じている。

 これだけ日本に対する不信感を強調している李在明氏が、大統領選に勝利した途端にその主張を対日融和に転じることはありえまい。やはり「李在明大統領」の下では日韓関係の改善は期待できなさそうだ。