2.爆撃機による日本・台湾への軍事威嚇

 中国爆撃機・戦闘機には、情報収集機(エリント機やシギント機)が行動を共にしている場合が多い。その軍事的威嚇飛行には、下記のパターンがある。

①宮古海峡を越えて、西太平洋上に進出し、先島諸島や台湾背後の海域に進入する。

②爆撃機の編隊(6機)が宮古海峡を越えて、南西諸島の太平洋側を北上し、紀伊半島付近まで接近する。

③中国とロシアの爆撃機が共同で、東シナ海〜対馬海峡〜日本海の往復飛行を行う。

④無人機と情報収集機が宮古海峡を越えて、西太平洋上に進出する。

⑤台湾との中間線を越え、台湾の背後に進入する。

⑥台湾海峡や東シナ海から台湾や南西諸島(尖閣諸島)に接近する。

中国軍機による日・台への軍事的威嚇飛行パターン

 これらの接近行動は、「日本や台湾に対する軍事的威圧・威嚇飛行」として説明されることが多い。

 だが、実際の狙いはこれだけではない。

 爆撃機・戦闘機だけが接近飛行するのであれば、威圧・威嚇的な行動であると評価されるが、これらにはほとんどの場合、情報収集機が随伴し、また、本土の4つの傍受通信所が、日米台の動きをキャッチしている。

 ここが注目すべき点であり、中国の狙いがあるのだ。