(花園 祐:中国・上海在住ジャーナリスト)

 このところ中国および日本のメディアで、日本の代表的犬種「柴犬」が中国でブームであることがよく報じられています。

 確かに上海の住宅街を歩いていると、柴犬の散歩をしている人たちをよく見かけます。また雑貨店でもカレンダーをはじめとする柴犬グッズが数多く売られており、中国で柴犬ブームが起きていることを実感します。

 なぜ今、中国で柴犬が人気となっているのでしょうか。

 まず、単純に中国人が柴犬の可愛さに気が付いたということなのかもしれません。時事通信の記事では、柴犬の繁殖に取り組む中国人が「清潔でおとなしく、よく懐くところが好まれている」と語っています。

 それに加えて、他の犬種の人気が落ちたという要因もあるかもしれません。実はチベットでは、中国での人気犬種のシフトに伴い、野犬の増加が大きな問題となっています。

 今回は、中国の柴犬ブームの現状およびチベットの野犬問題について紹介したいと思います。