世界で最も牛肉が高い国はどこ?

 おおよそ1年前の2月、「韓国給食新聞」が「我が国は、世界で牛肉が最も高い」と報道した通り、韓国で牛肉の価格は少々値が張る。

<国内産牛肉> ロースステーキ用 1kg
1位:韓国 14万8029ウォン(約1万4200円)
2位:日本 12万7723ウォン(約1万2300円)
3位:仏国 3万5774ウォン(約3400円)

<輸入牛肉> ロースステーキ用 1kg
1位:韓国 6万5023ウォン(約6200円)
2位:日本 6万0320ウォン(約5800円)
3位:独国 4万5320ウォン(約4400円)

※出所:大韓給食新聞(2021年2月25日)

 薄給の筆者が「肉を買う」といえば、もっぱら韓国産の鶏肉や豚肉の購入である。それは多くの韓国民も同じで、韓国で「焼肉を食す」といえばサムギョプサルで有名な豚肉が主流だ。

 昨年12月に韓国・統計庁が発表した資料でも、豚肉の1人当たりの消費量が2018年基準で27.0kg、鶏肉が14.2kg、牛肉が12.7kgとあるように、 韓国民に豚肉が好まれるのは牛肉の消費量が増加した今でも変わらない。

※1980年時の消費量は豚肉:6.3kg、鶏肉:2.4kg、牛肉:2.6kg
※1人当たりの肉類消費量は1980年の11.3kgから2018年の53.9kgと、39年の間に約5倍も増加

 韓国民の肉食化の背景には、日本同様に食文化の変化が大きく影響している。価格が上昇し続ける不動産に見切りをつけた人々が、不動産よりも手ごろなブランド品や高級食材を求めるようになったこともある。

 加えて、新型コロナの感染拡大の影響で、カネの使い方に変化が生じたことも一因に挙げられる。自由に旅行にも行けず、政府によるソーシャルディスタンス政策によって会食が制限された韓国民の購買欲が、牛肉に向かったという指摘だ。