韓国で人気のジャパニーズウイスキー

 牛肉に焦点を当てて話をしているが、韓国民による購買欲は何も牛肉に限った話ではない。ワインやウイスキーなど、海外の種類の輸入量も増加しており、ウイスキーに至っては5年振りに輸入額最多(例年比5倍)を記録した。ハイボールブームの影響で、酒屋でさえもウイスキーが手に入らない。

「ハイボールのウイスキーが入荷しない」という話を江南(カンナム)交差点にある有名な回転寿司店の従業員に聞いてから2カ月が経っている。

 財務省の貿易統計によると、日本のウイスキー輸出額は2020年に271億円を記録し、清酒を20年振りに逆転した。韓国のウイスキー消費量は世界に比べれば微々たるものだが、韓国のハイボールブームが世界における「ジャパニーズウイスキー」の地位を後押ししている。

 ちなみに、先日行ったソウルの焼肉店(日本式)で、山崎の12年ボトルが50万ウォン(約5万円)で売られていた。あまりの品薄に、ショット売りで水割りやハイボールを楽しむしかできない状態だった。

 そういえば、日本製品不買運動によって姿を消した日本産ビールも、韓国で徐々に姿を現し始めている。巣ごもり需要で、味の良い日本産ビールを求める声が多くなったからだ。

 巷では高級路線の寿司店はもちろん、ひと昔前にはあまり見受けることができなかった焼き鳥屋(と言っても、日本のそれとは程遠いが)も流行っており、“おまかせ”や“コース”で注文するスタイルが人気となっている。

 焼き鳥は庶民の味方ともいうべき料理だが、コースで1人10万ウォン(約1万円)と庶民が行くような焼き鳥ではない。

 結局、韓国民の食欲を満たすには日本食や日本食材が欠かせないということだ。

 にもかかわらず、韓国ではいまだに日本の多くの食材が輸入禁止になっている。