崩壊した自画自賛の「K防疫」

【3部:危機に強い大韓民国】

 3部は新型コロナウイルス対策が中心のドキュメンタリーだ。

 新型コロナウイルスによるパンデミックで世界が危機を迎えた時、韓国はK防疫を通じて危機の克服過程を全世界に知らしめた。K防疫成功の主役である国民の積極的な協力と努力に焦点を当てて、防疫現場の第一線を伝えるという内容だ。

 コロナ拡散初期のマスク不足が深刻だった時、韓国政府のマスク配布方法は日本よりも素晴らしかった。出生年度別に配布曜日を決めて、国民みんなにマスクが行き渡るようにしたし、ネットアプリを通して販売店を瞬時に調べられるようシステムを構築した。

 今回のドキュメンタリーでも紹介されていたが、マスクが不足している他の国に配布したり、アフリカに医療団を派遣したりもした。初期の政府対応は悪くなかった。しかし、2部でもお伝えした通り、韓国が誇るK防疫はその後、崩壊した。

 感染者が最も多い時期に、文政権はソーシャルディスタンスを全面的に廃止、マスク着用も原則解除した。同時に、K防疫の象徴だったPCR検査場も撤去された。新型コロナウイルスの等級を日本の5類相当に引き下げたことにより、今後PCR検査や治療を受けたい人は、自腹で対応しなければならない。

 ドキュメンタリーの最後には、「我々はこれまで、先進国についていこうと尽力してきた。だが、我々よりうまくコロナに対処した国家はこの2年間なかった」という政策秘書官のインタビューが流れる。青瓦台は「危機を克服した」と主張するが、感染対策を放棄した状況で危機を克服したと言えるだろうか。

 3部では、文政権だけでなく、危機克服のために協力した国民も称えられている。だが、多くの人が集まる教会やデモ集会に規則を破って参加し、コロナが拡散されたのも事実だ。