異例のプライムタイムTV中継

 ドナルド・トランプ前米大統領の支持者らによる2021年1月6日の連邦議会乱入事件を調査する下院特別委員会(バニー・トンプソン委員長=民主、ミシシッピ州選出、リズ・チェイニー副委員長=共和、ワイオミング州選出)の公聴会が6月9日午後8時(米東部時間)から10時まで2時間開かれた。

 委員会とテレビ局との政治折衝が成功したのか、議会公聴会としては異例のプライムタイム開催だった。

 ニールセン社によると、公聴会の模様をTVで視聴した米国民は2000万人にのぼった(この時間帯、フォックス・ニュースを見た人は300万人だった)。

 来週6月13、16日(午前10時から)も続けられ、全部で6回行われる。

 委員会は、設置後11カ月にわたり、トランプ政権の元高官はじめ関係者1000人以上を証人として召喚し事情聴取。また関係文書や録画映像約12万5000点を集め、内容を精査した。

 公聴会はさらに関係者を証人として召喚し、宣誓させて事実関係を国民の前で明らかにしようというものだ。

 下院関係者はこう説明している。

「今回の公聴会は、ビデオをふんだんに使い、大スクリーンに映し出すマルチメディアで国民にビジュアル感覚で事件の真相を理解してもらおうという狙いもある」

 保守派フォックス・ニュース以外の地上波、ケーブル主要テレビ局が中継した。

 フォックス・ニュースは中継しない理由として「民主党のプロパガンダで、取り上げる情報は嘘だらけだ」(著名なアンカーマン、タッカー・カールソン氏)という点を挙げている。

 民主党のチャック・シューマー上院院内総務はフォックス・ニュースの決定について激しく批判した。

「フォックス・ニュースが完全に右翼のプロパガンダ・マシーンに成り下がった証拠だ。自分たちの視聴者に2020年1月6日実際に何が起こったのか、を知らせるのが怖いのだ」

「今後、いかなる政治討論もこのテレビ局にやらせるべきではない。もはや真のニュース報道機関とはいえない」

(https://deadline.com/2022/06/donald-trump-january-6-primetime-hearing-review-liz-cheney-fox-news-1235041679/)