(北村 淳:軍事社会学者)

 11月4日、沖縄のアメリカ空軍嘉手納基地にアラスカのエルメンドルフ空軍基地からF-22ステルス戦闘機4機が飛来した。引き続いて合計12機が嘉手納基地に配備されることになっている。

 それら12機は、まもなく沖縄から姿を消すことになっているF-15戦闘機の穴埋めのための臨時的配備とされている。

F-22をとりあえずアラスカから配備

 戦力の低下が目に見えて進んでしまったアメリカ空軍(本コラム10月27日参照)は、低下してしまった戦力を立て直すために旧式化しつつある戦闘機や攻撃機などを大量に退役させる作業を開始した。その一環として、これまで沖縄のアメリカ空軍嘉手納基地に配備されてきた48機のF-15戦闘機が今後2年以内に全機退役することになっている。

 嘉手納基地は、ハワイのヒッカム空軍基地(注)に司令部を置くアメリカ空軍太平洋空軍司令部の管轄下にある。そのため、嘉手納から姿を消す48機の戦闘機の補充は、とりあえずは(アメリカ空軍の戦力が十二分に増強されるまでの期間は)太平洋空軍内でやりくりしなければならない。

(注:ヒッカム空軍基地は、正式にはパールハーバー海軍基地と合体させられてパールハーバー=ヒッカム統合基地と呼ばれている。ホノルル国際空港と滑走路を共用している。)