米アップルからスマートフォン「iPhone」の製造を請け負う、台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業の中国・鄭州工場(河南省鄭州市)で2万人以上の従業員が離職したと、ロイター通信が11月25日に報じた。

2万人超、1万元もらって工場去る

 2022年11月22〜23日に起きた大規模な抗議活動の後、鴻海は仕事を辞めて帰郷することを希望する従業員に1万元(約19万4000円)を支払うことを提案した。2万人以上がこれを受け入れ、11月25日までに1万元を受け取って工場を去った。

 同工場では22年10月下旬に新型コロナウイルスの感染者が確認され、外出を禁止された従業員らが集団で脱出する騒動が起きた。工場では人員補充のために新人工員を募集した。だが、手当の支給実態が事前の説明と異なるとして従業員らが不満を募らせた。

 従業員らはコロナ検査で陽性だった同僚と同じ宿舎を使用することについても不満を訴えていた。鄭州工場では従業員が宿舎と工場間のみを移動する「クローズドループ」操業を行っている。

iPhoneの生産台数、30%超減少の恐れ

 香港のカウンターポイント・リサーチによると、鴻海の鄭州工場では、新製品「iPhone 14」の普及モデルの80%以上を、上位モデルの85%を製造する計画。だが、こうした従業員の大量流出に直面し、計画を達成できない状況になってきた。