ビッグローブ(東京都品川区、以下:BIGLOBE)は、温泉宿と企業をワーケーションでつなぐサイト「ONSEN WORK」を2021年3月17日にオープンした。

同日行われた記者会見には、「ONSEN WORK」と連携する自治体の第1弾として、静岡県伊東市の小野達也市長が登壇した。新型コロナウイルス感染症の影響で、来誘客数が約3割減った背景があり、宿泊客数を戻す施策の一つとして「ワーケーション」に注目したという。

伊東、別府、熱川、湯村...各温泉地と連携予定

伊東市は、首都圏からアクセスしやすいのが魅力だ。伊豆・伊東観光ガイドによると、東京駅からJR東海道新幹線「こだま」で熱海駅まで約45分、そこからJR伊東線に乗り、20分ほどで伊東駅に着く。交通の便の良さを生かし、「温泉地ワーケーションモデルづくり」を推進すると小野市長は話す。

「ONSEN WORKATION(温泉ワーケーション)」は、「温泉で働き、温泉で癒す」という新しい働き方だ。授業員の健康課題、企業内の絆の希薄化といった企業が抱える課題と、コロナ禍で苦しい経営状況に立たされている温泉宿の課題を、一挙に解決へ導く取り組みだという。

「ONSEN WORK」では今後、伊東市を皮切りに、大分県・別府温泉、静岡県・熱川温泉、兵庫県・湯村温泉など各温泉地との連携を拡大していく。BIGLOBEはユーザー投票によって、日本全国の人気温泉地・温泉施設(温泉旅館・ホテル)を決定する「BIGLOBE 温泉大賞」を実施しており、2020年で12回目を迎えた。BIGLOBEの有泉健代表取締役社長は、その実績があり、かつネットワークのプロだからこそできる支援だと語った。

宿泊費をBIGLOBEが負担する実証実験

BIGLOBEは「ONSEN WORK」の登録宿を700まで増やすことを目標に掲げ、温泉地や温泉宿とともに「ワーケーションカルチャー」を、日本に浸透させていきたいという。そのためには企業に制度として導入してもらう必要があり、ポジティブ・ネガティブ両面の実績データ収集が必要となる。

そこで、宿泊費をBIGLOBEが負担するワーケーション実証実験「TRY ONSEN WORKATION プログラム」の参加企業を21年5月17日まで募集している。さまざまな業種・企業の社員に1000泊程度ワーケーションをしてもらい、体験してみての感想や、健康状態などリアルなデータを集めるねらいだ。

ワーケーションでは、リモートワーク環境が整っていることが不可欠だ。BIGLOBEは通信サービス事業のノウハウを活用し、仕事環境やWi-Fi通信状況のチェックを行い、ワーケーションの受け入れ側である宿泊施設に対し、リモートワークに適した環境づくりのアドバイスも実施する。