生活用品の製造販売を手がけるアイリスオーヤマが、2020年1月〜12月の期間で、マスク市場で累計販売枚数1位を獲得した。実は、昨年1年間で同社は約26億枚もマスクを生産していた。

2020年は、新型コロナ対策で多くの企業が生産に乗り出した。ただ生産量はアイリスオーヤマが群を抜いていたようだ。

国内外6つの工場

アイリスオーヤマの発表によると、マーケティングリサーチを行うインテージが調査した日本国内のマスク市場で、累計販売枚数が首位だった。同社は新型コロナウイルスが現れる10年以上前、2007年からマスクの生産を始めている。中国の大連工場と蘇州工場で製造を続けてきた。

2020年、新型コロナウイルスの感染拡大でマスクが入手困難になる状況が長引いた。同社は宮城県にある「角田工場」の一部を改修し、国内でもマスクの生産をスタートさせた。

さらに、生産体制を分散。米ウィスコンシン工場、韓国の仁川工場、フランス工場も新たに生産拠点に加え、段階的に生産量の拡大をはかった。その結果、国内外6工場合わせて約26億枚に達したのだ。

これだけ大量に生産すれば、販売枚数が比例して伸びるのもうなずける。

シャープは2億枚生産

マスクといえば、人気のあまり抽選に応募が殺到して話題となった「シャープマスク」がある。シャープは、新型コロナが流行する以前はマスク市場に参画していなかったが、国内でのマスク不足を受けて2020年、三重県の工場で生産をスタートさせた。

シャープマスクは生産開始から約1年で累計生産枚数は2億枚を達成。これを記念して、マスクが一律10%オフ価格で提供されるキャンペーンも実施された。今でこそ手に入りやすくなったものの、現在も抽選は毎週実施されている。

シャープの2億枚も相当な数だが、アイリスオーヤマはその13倍だ。シャープはひとつの工場で生産し、店頭販売はなし。これに対しアイリスオーヤマは6か所の拠点で生産。販売チャネルも薬局など幅広い。改めて「26億枚」という数字に驚かされる。