内閣府が発表した7〜9月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、前期比0.3%増(年率換算で1.4%増)と7四半期連続のプラス成長となった。これほど長く景気回復が続くのは約16年ぶりだが、7〜9月期はアジア向け電子部品などの輸出が好調だった半面、個人消費は減少した。企業の利益増加が内部留保の蓄積に回され、労働者の所得増に十分つながっていないためとみられ、消費者にとっては「実感なき長期成長」と言えそうだ。

 7〜9月期の企業の設備投資は4四半期連続のプラス。ただ、人手不足に対応する省力化投資が多く、生産能力増強のための積極的な動きは限定的だ。民間エコノミストにも、過熱感のない緩やかな景気回復の継続を予測する向きが多い。