横田めぐみさん=失踪当時(13)=が北朝鮮に拉致されてから40年となった15日、拉致被害者の曽我ひとみさん(58)が新潟市内で講演し、「めぐみさんを家族に、母を私のもとに返してください。それだけしか望んでいない」と拉致問題の解決を訴えた。

 拉致から40年がたったことについて、「本当に心の痛む11月です。あまりにも長い年月がたっている」と語った。そして「めぐみさんにとって、また忌まわしい日が来たと落胆する日でしょう」と、救出を待ち続けるめぐみさんの胸中を思いやった。

 曽我さんは北朝鮮の招待所で2回、めぐみさんと同居したという。結婚を機に離れた際、めぐみさんから赤いバッグをもらい「優しさが心にしみて、別れがつらかった」と振り返った。

 「離ればなれになってからのエピソードを、笑い飛ばせるぐらい話しましょう。必ず日本に帰ると信じて待っていてください」と呼び掛け、再会を誓った。

 曽我さんと一緒に拉致され、いまだに行方が分からない母のミヨシさん=拉致当時(46)=については「39年、顔を見ることも声を聞くこともできていない。しかし拉致されたことは事実。母の現状を聞くまであきらめる気はありません」と強調した。

 会場では講演の後、めぐみさんの同級生で、バイオリニストの吉田直矢さん(53)によるコンサートも開かれた。