東京都江東区で富岡八幡宮宮司の富岡長子さん(58)らが殺傷された事件で、現場で自殺した弟の茂永容疑者(56)が富岡さんの首や胸といった急所を日本刀で深く切り付けていたことが8日、捜査関係者への取材で分かった。富岡さんのそばに落ちていた刃渡り約80センチの日本刀は、中心付近で二つに折れていた。解剖の結果、富岡さんは左腹部と首を刺されたことによる失血死と判明した。

 現場には事件に使用したとみられる軍手が残されており、警視庁捜査1課は茂永容疑者らが凶器などを事前に用意し、強い殺意で計画的に事件を実行したとみて調べている。

 同課によると、茂永容疑者と一緒に現場に来た女は妻の真里子容疑者(49)=死亡=と確認された。真里子容疑者は富岡さんの男性運転手(33)を約100メートル追い掛け、刃物で右腕を長さ約50センチにわたり切り付けるなど大けがをさせた。

 現場からは、日本刀とサバイバルナイフがそれぞれ2本ずつ見つかった。折れた日本刀は長い方で、倒れていた富岡さんの近くに残されていた。もう1本は刃渡り約45センチで、サバイバルナイフとともに、茂永容疑者が自殺を図った場所にあった。