【ワシントン時事】核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対し「火力と怒りに直面する」と警告したトランプ米大統領の発言について、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)などは9日、政権内の事前調整を経ない「即興」だったと報じた。武力行使をほのめかす発言は北朝鮮の強い反発を招いたが、米政権高官も驚かせたという。

 トランプ氏は8日、滞在先のニュージャージー州のゴルフクラブで、合成麻酔薬「オピオイド」中毒問題への対策を説明。その際、記者団から北朝鮮の核戦力について質問され、同国が米国を脅し続けるなら「世界が目にしたことのないような火力、怒り、はっきり言えば、力に直面するだろう」と明言した。

 タイムズ紙が関係者の話として伝えたところによると、発言の際にトランプ氏が持っていたメモに書かれていたのは、オピオイド対策に関する事項だけ。事前に北朝鮮関連の質問を想定した対応も話し合われたが、トランプ氏は一般的な返答の仕方について話しただけで、具体的文言に触れなかったという。