【カイロ時事】シリア国営メディアによると、化学兵器禁止機関(OPCW)の調査団が17日、アサド政権が反体制派の拠点に対して化学兵器を使用した疑いが強まっている首都ダマスカス近郊の東グータ地区ドゥーマに入った。

 調査団はドゥーマで被害者の血液や土壌などのサンプル採取を進め、検査機関で分析を進める。結果判明には数週間かかる見込み。ただ、攻撃主体の特定は行わない見通しだ。

 調査団は、米英仏のシリアに対するミサイル攻撃が行われた14日にダマスカスに到着していたが、アサド政権やその後ろ盾ロシアの許可や調整が遅れ、ドゥーマでの作業着手が遅れていた。アサド政権が化学兵器使用を一貫して否定しているほか、ロシアは独自の調査で「痕跡は見つかっていない」と主張しており、疑惑に関する証拠類は既に消されたとの見方が根強い。