亀田高志 著 
株式会社健康企業 代表取締役 医師 
A5判/512ページ/定価3200円+税/日本法令 

BOOK REVIEW  ―人事パーソンへオススメの新刊



■ 人事担当者は従業員からメンタルヘルスに関する相談を受けるが、人事担当者は誰に相談すればよいのだろうか。まずは産業医に相談することが多いと思うが、精神医学を専門とする産業医は少数であり、また、事業所に産業医が常駐していない企業も多いため、社会保険労務士にサポートを求めるケースも想定される。そこで本書では、社労士が人事担当者からのこうした相談にどう対応すればよいかを解説する。
■ まず本書では、企業でメンタルヘルス不調者が減少しない背景として、就労人口の過半数は50人未満の事業場で働く一方、そのような規模の事業場では、産業医の設置やストレスチェックの実施が義務化されていないことを挙げる。そして、専門家がおらず、かつ人事労務面の知識や経験が必要な現場では、社労士がメンタルヘルス対応に適任としている。その上で、社労士が押さえるべきポイントとして、①メンタルヘルス不調者対応の支援、②産業医との対話・活用のサポート、③ストレスチェック制度の導入と運営支援、④コンプライアンス対応の支援、⑤管理職や従業員に対する研修、⑥メンタルヘルス対策の継続運営の指導の6点を、事例を交えながら説明していく。
■ 本書の特徴は、不調者の未然防止・対応という「狭義のメンタルヘルス」だけでなく、より良い職場づくりなど「広義のメンタルヘルス」にも医学的・心理学的な根拠を示している点である。メンタルヘルス対応を敬遠している社労士、または既にメンタルヘルス対応に携わっているが、不調者対応にとどまっている社労士にとって、本書は自らの守備範囲を広げ、顧問先に今まで以上に貢献するチャンスを増やせる一冊と言えよう。

 



社労士がすぐに使える! メンタルヘルス実務対応の知識とスキル

内容紹介 
社労士の顧問先や勤務先で起こりうるメンタルヘルス実務に関する相談事例に基づき、それらに適切に対応するためのノウハウや、様式・チェックリスト等のツールを数多く提供している。
企業のメンタルヘルス対策、産業医との係わり方、ストレスチェック制度や衛生委員会の運営、従業員・管理職向けの研修方法等も盛り込み、実務に役立てることできる書籍である。
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