石山恒貴 著 パーソル総合研究所 著
法政大学大学院 政策創造研究科 教授 
四六判/304ページ/1500円+税/ダイヤモンド社 

BOOK REVIEW  ―人事パーソンへオススメの新刊

■ 労務行政研究所が人事担当者を対象に実施した「40代・50代社員の課題と役割に関するアンケート」では、自社の40代・50代社員に対して「強く課題を感じている」が49%、「やや課題を感じている」が37%と、実に回答者の87%が課題意識を感じる結果となった。この課題は人事担当者に限った話ではなく、当人が現在進行形で直面しており、すぐに実践できる対処法が必要となる。そこで本書は、40代以上の社員が会社生活の停滞感を打破する「仕事術」を紹介する。
■ 本書はまず、序章「ミドル・シニアの憂鬱」で、問題の所在を「『価値観を"修正"することで、現状に耐えようとする方向』に舵を切ること」と定めている。そして、これを打破するための「自走力」をつける行動特性として「まずやってみる」「仕事を意味づける」「年下とうまくやる」「居場所をつくる」「学びを活かす」(それぞれの英語の頭文字から「PEDAL」)を挙げ、以降の章で各要素に沿って具体的に何をすべきかが論じられる。
■ 最後の章では、ミドル・シニアのもう一つの課題である"キャリアに関する見通しの欠落"を解決し、役職を外れてからも現場で活躍を続けるための方法を説く。人事向けではなくミドル・シニア社員本人向けの本だが、それだけに当事者が何を悩み、どうしてほしいかが当事者に近い目線で描かれている。人事担当者にとっても、本書を読むことでミドル・シニアが抱える問題への理解が深まり、その理解を基に実効性のある施策を作ることにつながるだろう。

 



会社人生を後悔しない 40代からの仕事術

内容紹介
「私の会社人生、こんなはずじゃなかったんだけど……」
なぜ企業で働く人は、ミドル・シニア期(40・50・60代)に入ると、言い知れぬ「停滞感」を抱き、職場での「居場所」を失っていくのか?
従来、個別の経験談や持論ばかりが渦巻いてきたこの領域に、ついに著者らが「4700人の大規模リサーチ」で"科学のメス"を入れる。
「目の前の『これでいいのか…』」が「10年後の『これでよかった』」に変わる、これからも長く働き続ける時代だからこそ知っておきたい、会社人生を「仕切り直す」ための、新しい22の仕事論。
ジンジュール