村上智之、村上健太、石井大輔、真銅正孝 著
A5判/240ページ/定価1800円+税/技術評論社 

BOOK REVIEW  ―人事パーソンへオススメの新刊
■ コロナ禍を契機に訪れたデジタル化の波は、われわれの「働き方」と「職場」に大きな影響を及ぼした。今後、アフターコロナの時代を迎えても以前の姿に戻ることはなく、変化に対応できない(現状維持の)組織は衰退してしまいかねない。本書は、こうした時代に求められる「働き方のデジタルシフト」※について、そのノウハウを解説した一冊だ。
※働き方のデジタルシフト:本書では「ITツールをフル活用した、より軽く便利な働き方・組織・業務フロー」と定義。昨今注目されているDX(デジタルトランスフォーメーション)と同趣旨のもの。
■ 本書は全6章から成り、各章が想定する「時間的視野」により、大きく三つのブロックに分かれる。まず、第1〜2章は2022年を視野に入れたもので、リモートワークの課題、すぐ使える業務改善、職場のデジタル化に必要な心構えなどを論じるほか、「リモート鬱(うつ)」や運動不足といった問題への対処策にも言及する。続く第3〜5章は、2025年を視野に、企業文化やビジョンの描き方、組織づくりと運用の方法を解説した上で、これらの活動がどのような成果に結びつくのかを明らかにする。
■ 巻頭で取り上げられている第0章では、2030年を視野に入れた働き方の未来について、台湾政府デジタル担当大臣であるオードリー・タン氏のインタビューが掲載され、それを踏まえた著者(石井氏、真鍋氏)の対談により内容が補完されている。ここでは、変化が激しく予測不可能な未来における最適なワークスタイルとキャリア形成を論じており、「契約から協定への進化」「情報収集と能動的行動」「オープンマインド」がキーワードとして挙げられる。ぜひ本書を手に取っていただき、組織として、また個人として、働き方のデジタルシフトを一歩ずつ進めていってほしい。

 



働き方のデジタルシフト―リモートワークからはじめる、しなやかな組織づくりの処方箋

内容紹介
リモートワークはチャンス!
昨今の社会情勢により、リモートワークを推進する企業が増えています。本書ではこうした状況に不安を持っているビジネスマンに向け、「現状のリモートワークでの課題と対応策」を提示したうえで、「リモートワークの延長にある働き方のDXに適応するための方法」を紹介します。現状の問題を克服し、今後主流になってくるであろう働き方への道筋を知ることで、読者の感じる働き方の変化についての不安も解消できる一冊です。これからの働き方について語ったオードリー・タン氏へのインタビューも付録!
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