住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう! わかる」って盛り上がれるのが、青春時代におなかがよじれたお笑い番組の話。各界で活躍する同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。

「中学では器械体操部に入って、一生懸命、練習に取り組んでいたから、テレビを見る時間はものすごく限られていて……。土曜まで頑張って、くったくたに疲れて、それでようやく好きなテレビにたどりつけるんですね。それが『オレたちひょうきん族』(’81〜’89年・フジテレビ系)でした。ホント、楽しい時間なんですが、日曜の朝からまた厳しい部活が始まるので、エンディングでEPOさんの『DOWN TOWN』が流れると“ああ、休みが終わっちゃう”と、ちょっとした絶望を感じたりしていました」

歌手、女優など幅広く活躍する濱田マリさん(52)は、関西出身ということもあり、小学校時代からお笑い番組は大好きだった。

「私の育った神戸は、大阪ほどではありませんが、それでも、勉強やスポーツができる子より、面白い子が人気。だから土曜のお昼はみんな、お好み焼きを食べながら“午後の授業”として『よしもと新喜劇』(’62年〜MBS系)を見るんです。そして夜は『8時だョ!全員集合』(’69〜’85年・TBS系)が定番でした」

’80年、濱田さんが小6のときに漫才ブームがやってきた。

「ツービートさん、明石家さんまさんが大好きで。ザ・ぼんちさんの『そーなんですよ』というギャグも“次に来るぞ”ってわかっているのに、何度聞いても笑っちゃうんですよね」

こうした漫才ブームの中心にいたお笑い芸人が集結して、’81年にスタートしたのが『オレたちひょうきん族』だ。

「『ひょうきん族』は、まわりのスタッフの笑い声がそのまま録音されたり、『ひょうきん懺悔室』ではプロデューサーさんが神父として出演したり。まるで業界の裏側をのぞくような、大人な感じのするお笑いでした」

『全員集合』は小さな子どもでも楽しめる内容だったため、中学への進学を機に、ちょっと背伸びした笑いを求めたくなった。

「今でも覚えているのが“ハチの一刺し(ロッキード事件で当時、田中角栄元首相が賄賂を受領したことを裏付ける証言)”で話題となった榎本三恵子さんに、ハチの扮装をさせたシーン。まだ子どもでいまいち意味がわかりませんでしたが、大人たちがゲラゲラ笑っているのを見て“これは面白いんだ”って。大人のギャグセンスを磨きました」

「女性自身」2021年3月16日号 掲載