夏は、冷房にあたりすぎてだるくなる、顔に吹き出物がでるなど、病院に行くほどでもないが、“なんとなく不調”を訴える人は増えてくる。

「巣ごもり生活が長引いたことで、テークアウトのお弁当やパン、カップ麺などを食べる機会が増えたといった声をよく聞きます。暑い時期は、そうめんなど食事は簡単に済ませたいという人もいるでしょう。全体的に糖質過多の傾向です。気候や季節ごとに体の不調を感じやすくなる原因のひとつに食生活の偏りがあり、3食しっかり食べていても、栄養が足りていない人が多いのです」

そう指摘するのは、『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者で、漢方カウンセラーの大久保愛さん。大久保さんは年間2,000人以上、体の不調に悩む人の相談を受けていて、体がバテないようにするための「食薬習慣」を勧めている。

「1日3食食べていても、タンパク質、鉄やマグネシウム、ビタミンB群などが不足しますと、栄養不足から不調が出てきます。また、パンや麺類などの小麦製品やお菓子などに入っている砂糖や人工甘味料、抗生剤やステロイドなど医療品を長期間服用しますと、腸内環境が乱れる原因になります。腸から吸収された有害物質は肝臓で解毒されますが、処理しきれないと血液を通って全身をめぐり、体のあらゆるところに蓄積します。それが病気のもとになる慢性炎症を起こす原因になります」(大久保さん、以下同)

体のバテを防ぐためにいちばん簡単なのは、「旬の栄養価の高い食材を選んで食べる」こと。毎日積み重ねると、薬に負けないほどの威力を発揮するという。

「“旬”の食材を選んで食べますと、元気を取り戻すことができます。反対に体によくないものは食べない。この考えを『食薬』と呼んでいます。夏は冷たいものを取りすぎないようにするなど、腸を冷やさないようにしましょう」