「ウソのように痛みがとれた!」 「1年続けたら、体が柔らかくなった。なぜ?」

『腰痛が劇的に治る運動法「おしり歩き」』(アートデイズ)の著書もある東洋医学の研究・治療者の竹内廣尚氏のもとにはいま、感謝の声が続々と寄せられている。

竹内氏は約50年に及ぶ研究生活で得た知見から、腰痛に苦しむ人に、「おしり歩き」を推奨。すると多くの人が痛みの改善を実感しているのだという。

「以前講師として赴いた地方都市で、『簡単にできる腰痛の改善法を教えてほしい』と言われ、この運動法をお伝えし、1年後に再びうかがったとき『先生、おしり歩きは本当に効いたよ。畑仕事をしても痛くなくなった』と言われ、うれしく思いました」(竹内氏・以下同)

畳1畳分をおしりで歩くだけ、これがなぜ腰痛に効くのかーー。

今回は、長引くコロナ禍で増え続ける腰痛に悩む読者のため、竹内氏に誌上レッスンしていただくことにした。

「腰痛が起こる原因は内臓疾患以外だと、多くの場合は骨盤のゆがみのせいです。これは加齢や運動不足、女性ならハイヒールなども起因します。また女性は妊娠・出産をすることもあり、骨盤の横幅が広く柔らかいため、ゆがみが生じやすいのです」



■ポイントは骨盤。ゆがみを整えよう

実はこのゆがみを正す動きが「おしり歩き」に凝縮されているのだ。激しい運動をして調整する必要はない、と竹内氏は説明する。

「近年、骨盤の中の仙腸関節の働きが体のバランスを整える重要な役割を持つことがわかってきています。仙腸関節は骨盤のなかでも体の中心をつかさどる重要な箇所。腰痛をはじめ、肩こりやうつなども、体の中心である仙腸関節の筋肉が硬くなるなど、正しく働かないことから起こると考えられる。ですからこの仙腸関節を柔らかくする動きをすることで不具合も改善するというメカニズムです」

仙腸関節を柔軟にし、骨盤を正しい位置に戻すことが大切。それができるのが、おしり歩きなのだ。

「おしり歩きでは、体の動きの中心である仙腸関節と股関節が動くことによって筋肉と靱帯も刺激され次第に柔らかくなっていく。右足と右肩、左足と左肩を同時に動かすので肩甲骨も刺激され肩こりも改善します。継続しても改善しない場合は内臓疾患が潜んでいる場合があるので医療機関の受診をすすめています」



■腰痛を治す「おしり歩き」

【1】両手両足を伸ばして座る おしり歩きに十分なスペース(約180cm・1畳分)を確保し、両手両足を伸ばして座る。背筋を伸ばし、顎を上げる。

【2】左手と左足を一緒に前に出す 腰が曲がりすぎないように気を付けながら、左手左足を同時に前に出そう。

【3】右手と右足を一緒に出す 次に右手と右足を思いっきり前に出そう。勢いをつけて動かせば、肩甲骨にも刺激が。繰り返して端っこまで進んだら、こんどは後ろ向きにおしり歩きをしよう。

実践するに当たり、竹内氏はこうアドバイスしている。

「できるだけ背筋をピンと伸ばし、顎は上げる。この正しい姿勢で行うことが大事。目安は畳1枚分程度を前に進み、進み切ったら同じ姿勢で後ろに戻るだけです」

ちなみに「おしり歩き」をする際、尾骨が硬く突き出ていて引っかかるくらいの人は、気が強すぎてストレスをためるタイプという。

「おしり歩きで、尾骨を『たたく』感覚で歩くと腰痛だけでなく、温厚になり気持ちも楽になります」 腰痛持ちの人は今日から実践してみてほしい!