「私は長年、低血圧に苦しんでいたのですが、フランスで勉強していたとき、現地の人から『はちみつにシナモンを入れて食べるといいよ』と教わり、実行したところ、すぐにその効果を感じたのです。それまで何をやってもダメだったのに……。驚きました」

こう話すのは、医療・美容分野の国際医療スペシャリストとしてテレビや雑誌で活躍中の森田知恵さん。

それ以来、森田さんははちみつとシナモンを紅茶に入れたり、ヨーグルトにかけたりして常食するようになったそう。

さらに、クライアントにもこれをすすめたところ、「肌がきれいになった」「目の下のクマが目立たなくなった」など美容面でも多くの反響があったのだとか。

「はちみつはビタミンやミネラルなどが豊富で栄養価が高いことから、疲労回復効果が高く、免疫力が上がることも知られています。ポリフェノールも豊富で、これが美肌効果を生んでいるようなのです」(森田さん)

そこに血行促進効果の高いシナモンを加えることで、さまざまな健康効果が相乗的に期待できるのだ。

はちみつとシナモン、それぞれの健康効果を食品医学研究所所長で医学博士の平柳要先生に聞いた。

「はちみつには、実に180種類もの栄養素や健康成分が含まれています。ポリフェノールの一種であるフラボノイドには抗菌・殺菌作用、グルコン酸には腸内環境を整える働きがあります」



■それぞれ大学での臨床研究で健康効果のエビデンスが

ほかにも、はちみつには血中の中性脂肪値や悪玉(LDL)コレステロール値を下げたり、血圧や血糖値をコントロールする働きがある。

「2008年にマレーシアの大学で行われた臨床研究では、はちみつを摂取した人の悪玉コレステロール値と空腹時血糖値が確実に下がっています(画像参照)」(平柳先生)

さらに、はちみつには通称“痩せホルモン”のアディポネクチンを増やしたり、血液をサラサラにする作用もある。

一方、漢方では桂皮と呼ばれる生薬であるシナモンも、抗酸化、抗がん、脂質異常症改善、血管拡張、血行促進など、健康効果が高い。

「シナモンにはゴースト血管と呼ばれる毛細血管の血行を促し、血管をよみがえらせる働きがあります」(森田さん)

平柳先生もこう付け加える。

「2012年にイランで行われた臨床研究で、シナモンも空腹時血糖値を下げ、中性脂肪値も下げることがわかっています(画像参照)。また、血管拡張作用などにより、パーキンソン病、アルツハイマー病の予防・改善の働きも期待されています」

はちみつとシナモンを一緒にとることで、血管拡張、血行促進、血圧コントロール、さらに血糖値や悪玉コレステロール値の抑制、体重コントロールなど、多岐にわたる健康効果が証明されているのだ。



■オススメの「はちみつ×シナモン」

【そのまま食べる】 はちみつ…大さじ1 シナモン…大さじ1/2

【紅茶に入れる】 はちみつ…大さじ1 シナモン…大さじ1/2 紅茶…コップ1杯

【ヨーグルトにかける】 はちみつ…大さじ1 シナモン…大さじ1/2 ヨーグルト…適量

【はちみつシナモンウオーター】 約500mlのお湯にシナモンスティック1本を入れて冷蔵庫で冷やす。飲むときにはちみつ大さじ1を加える。

【カプレーゼ風に】 トマト…1個 はちみつ…大さじ1 シナモン…大さじ1/2 ライムあるいはレモン…適量

「はちみつとシナモンは水や紅茶などに溶かしてもいいですし、ヨーグルトやフルーツにかけてもおいしいです。私のオススメはトマトです」(森田さん)

トマトにレモンあるいはライムの搾り汁をかけてから、はちみつシナモンをかけて食べると、さっぱりとした味になる。

「トマトは、美肌効果があるうえにダイエット効果も高いので、私のクライアントさんたちからもこの組み合わせは評判がよいのです」

はちみつとシナモンの分量は、はちみつ2に対し、シナモン1の割合が適量だが、好みで分量を調節してもいい。ただし、はちみつは生はちみつを選び、あまりに安価なものは避けよう。

シナモンを選ぶときは、カシアと呼ばれるシナモンには肝臓に負担をかけるクマリンという成分が多く含まれているので、セイロンシナモンがベスト。

これからの季節にピッタリの組み合わせだ。

【PROFILE】 森田知恵 海外の医療事情に精通。アメリカ・フランスの医師や研究者らと商品開発も行っている

平柳要 医学博士。エビデンスのある研究に力を入れている