月額ゼロ円も! 専門家が選んだ激安超コスパ保険ベスト5!
こう話すのは最新著『NEWよい保険・悪い保険2023年版』(共著)などで“保険のプロ”としておなじみのファイナンシャルプランナー・長尾義弘さん。それが左ページの「超コスパ保険」一覧だ。
■ゼロ円で入れる「わりかん がん保険」(justInCase)
「この保険はいままでの保険にはなかった仕組みの商品。商品名のとおり、加入者のなかのひとりががんと診断されたときだけ、その保険金(一律80万円)を加入者全員で割り勘で支払おうというもので、具体的には加入者を年齢別に20〜39歳、40〜54歳、55〜74歳の3つのグループに分け(年齢によってがんの罹患率が異なるので、区分しないと不公平になるため)、加入者みんなが元気なときは保険料は0円。罹患した人が出ると保険料が発生します」(以下、コメントはすべて長尾さん)
ちなみに’22年8月の保険料を例にとると、20〜39歳は453円、40〜54歳は0円、55〜74歳は0円だった。そして’22年9月は20〜39歳、40〜54歳、55〜74歳のすべてが0円というデータが示されている。
「このように、保険料は毎月変動しますが、最高で月額500円(20〜39歳の場合)と決められていて、それ以上高くはなりません。これでがんと診断されたときは一律80万円が受け取れますので、非常にコスパはよいと考えます」
■月額約166円の個人賠償責任保険「まるごとマモル」(あいおいニッセイ同和損保)
「これは他人のものを壊したり、他人を死傷させたときなどに負担する損害賠償のお金を保障する個人賠償責任保険。通常、自動車保険や火災保険の特約としてこうした保険に加入しているケースが多いのですが、この商品は単独で加入できるのが特徴。自転車保険の代わりにもなり、補償対象範囲は家族全員です。また別居の両親も補償の対象となるため、遠くに住む両親が認知症などで、トラブルに遭ったときでも補償してくれ、保険料は年額1千990円。月額にすると約166円です」
■月額ワンコインで入れる「先進医療保険リンククロス コインズ」(SOMPOひまわり生命)
「これは公的健康保険の対象にならない先進医療の治療に対応した保険です。こうした保障が欲しいと思ったら、一般的には医療保険やがん保険に加入すると思います。ところがその先進医療の保障がたった月額ワンコインで得られるのが、この保険です。被保険者が病気またはケガの治療を目的として先進医療による療養を受けた場合が対象で、2千万円までの先進医療給付金が支払われ、さらに先進医療一時金として5万円が支払われる内容で、保険料は月額500円なのが魅力です」
■月額1千274円で認知症に備える「人生100年時代の認知症保険」(朝日生命)
「’25年には高齢者の約5人に1人がなると予測される認知症に備える保険。認知症の診断と要介護1以上で一時金が支払われるもので、一時金の金額を100万円に設定した場合、60歳女性が加入した場合で保険料はわずか月額1千274円と、ほかの認知症保険に比べ、保険料がかなり低く設定されています。さらに加入時の告知の内容がシンプルで加入しやすく、子供が父母を対象に申し込むことができるなど、使い勝手もよいのが特徴です」
■月額2千円の総合保険「都道府県民共済」(各都道府県民共済)
総合保険のなかでは、この保険のコスパが最高だ。
「都道府県民共済は『総合保障型』と『入院保障型』の2種類があり、ともに18歳から60歳までなら年齢や性別にかかわらず月額2千円です。『入院保障型』はこの金額で入院給付金が1日あたり1万円。124日までの大型保障です。また『総合保障型』は、入院と死亡の両方を保障し、病気入院は1日4千500円、病気死亡400万円、災害死亡800万円が支払われます。そのうえで、共済には割戻金というのがあり、都民共済を例にすると毎年30%を超える金額が戻ってきますので、1カ月の掛金は実質1千400円程度の負担で済みますから、まさに超コスパ保険といえます」
この冬の物価上昇に勝つための“激安超コスパ保険”。一度検討してみてはいかがだろうか。