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今年ブレークした芸人と聞かれたら、女性ピン芸人のブルゾンちえみさん(26)を思い出す方も多いでしょう。「35億」のフレーズとともにアメリカナイズしたキャリアウーマン姿で恋愛論を解く姿は、男性よりも女性からの人気が高いようです。しかしブルゾンちえみブームももう半年。各種バラエティにドラマ出演と露出も一巡し、そろそろ落ち着きを見せてきたように思います。

また最近では、見え方の変わるエピソードが出ているのも気になります。先日放送されたバラエティ番組では「ひたむきで大人しい人がタイプ」と暴露。今の好みは藤井聡太四段だといい、出演者を驚かせました。恋愛も「好きな人ができると、その人の話題が会話のすべてを占める」「熱しやすく冷めやすい」など、完全に彼女のネタに出てくる “ダメウーマン”と化しているのです。

極めつけは彼女のストレス解消法。「満月が好きすぎてシラフで見て泣くことがある」という話でした。これについて、女性掲示板では「情緒不安定?」などの声が多数浮上。もちろん「ブルゾンちえみ」は芸人ですし、恋愛上手のキャリアウーマンはネタの設定です。それは理解しているものの、キャラを脱いだ彼女があまりにも普通なのではないかとの疑惑が広まっているようです。

ブレーク芸人は誰しもその終焉を経験し、乗り越えたものだけが芸能界で生き残れます。今回の発言はそんな次のステップを見据えてのキャラチェンジなのかもしれませんが、どうにも不穏な影を感じずにはいられません。

■ブルゾンちえみの“にしおかすみこ化”

今回の「素顔は違うんです」というスタンスで、思い出される人が1人います。それは08年ごろブレークしていた、女性ピン芸人のにしおかすみこさん(42)です。ボンテージにムチというSMの女王様スタイルにドSキャラでギャグをとばし、スタイルのよさやキャラのドギツさが受けて一気にブレークしました。

しかしブームも落ち着いてきたころ、彼女はテレビである失敗をしてしまいます。それは大御所芸人にネタ見せをするという企画での一幕。にしおかさんはネタ見せを失敗し、その場で号泣したのです。また同じころ、彼女はテレビで「本当はドSじゃない!むしろ引っ込み思案な方である」と、素のキャラを出していき、そのギャップに世間はだんだんと感心をなくしていきました。

なんだか、今のブルゾンさんと似ている部分を感じないでしょうか。彼女は今年の「R?1ぐらんぷり」でネタを飛ばしてしまい、号泣した過去があります。もちろん、失敗自体は悪いことではありません。しかし「実はピュアで普通な26歳のちえみ」が見え隠れすることで、芸人としての彼女は得をするのでしょうか。個人的には若干、雲行きの怪しさを感じてしまうのです。

■女優の道に立ちはだかる体型の使いにくさ

しかし彼女には、にしおかさんとは異なる武器があります。それは美しい声と評判上々の演技力です。先日放送終了したドラマ「人は見た目が100パーセント」(フジテレビ系)では主演の一人として役を演じきり、見ている人からも「意外と上手い!」「声が聞き取りやすい」など上場の評価が上がっていました。

そうなると彼女の次の道は芸人よりも女優か……と思えますが、ここでも1つ壁があります。それは武器でもあるマシュマロボディです。基本的にドラマの主役級の女性は美人でスレンダーであることが多いもの。その脇を固めるキャラとして“ぽっちゃり女性”をはじめとする三枚目キャラが出てくることもありますが、三枚目俳優の出演数と比較すると三枚目女優の需要は少ないのです。

余談ですが、同じくぽっちゃり芸人の渡辺直美さん(29)は7月クールの「カンナさんーん!」(TBS系)で主役を務めています。ブルゾンさんより芸歴も長く女性人気も高いですが、彼女でさえ今回がドラマ初主演です。三枚目女優は数こそ少ないけれど、用意されている席自体が少ない。そんな厳しい道が、女優として進もうとするブルゾンさんに待っている気がしてなりません。

先日のバラエティ番組では、若干痩せたように感じたブルゾンさん。意図的なのか自然現象かはわかりませんが、もしかしたら女優への道をかなり意識しているのではないでしょうか。彼女のネタには、ダメウーマンに対して「ありのままで勝負、しないの?」と問いかけるものがあります。もしかしたらブルゾンさんは“ちえみ”に対して、そう問いかけている最中かもしれませんね。