その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、吉本興業所属の“霊がよく見える”芸人・シークエンスはやとも。『ポップな心霊論』は、そんな彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!

【タクシーに乗ったら助手席に幽霊が座っていました】

先日、仕事終わりの深夜に帰路についたときのことです。

ようやくつかまえたタクシーに乗り込むと、助手席に幽霊が座っていることに気付きました。

ただ、ちょうど真後ろに座っていたのもあって、どんな人なのかまではわかりません。

あんまりいい気はしなかったんですが、また違うタクシーをつかまえるのも面倒だし、とりあえず気にしないことにしようと決めました。

すると運転手さんが「あれ? もしかしてはやともさんですか?」と声をかけてきました。

なんでも、たまたまテレビで見かけて、好きになってくれたんだそう。

そのまま少し雑談をしていたら、急にその運転手さんが「うちの子供もファンなんですよ。お会いできてよかったな」と助手席に向かって話し出したんです。

ぎょっとして、思わず助手席をのぞきこむと、そこには小学生くらいの男の子が座っていました。

これは僕の推測ですが、息子さんの死を受け入れられない運転手さんが、いつもそばにいられるように、タクシーの中に縛り付けちゃってるんじゃないかなと。

助手席に向かって話しかけ続ける運転手さんの姿を見て、なんだか悲しい気持ちになりました。

【PROFILE】 シークエンスはやとも 1991年生まれ。吉本興業所属。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などで見せた芸能人の霊視も話題に。自身のYouTubeチャンネルでも心霊話を配信中。昨年8月には本連載をまとめた初の著書『ヤバい生き霊』(光文社)が発売された。