米ファイザー社は11月9日、独ビオンテック社と共同開発中の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン「BNT162b2」について、第3相試験の最初の中間解析で90%以上の有効率を示したと発表した。 ファイザーは「重大な安全上の懸念は観察されていない」として、早ければ11月第3週頃に米食品医薬品局(FDA)への緊急使用許可の申請を行う意向だ。

 ファイザーによると、「BNT162b2」の第3相試験には4万3538人の被験者が参加。最初の中間解析はCOVID-19感染例が94例に達した時点で行われ、ワクチン投与群とプラセボ投与群に分けて解析したところ、2回目の投与7日後のワクチンの有効率は90%を超えることが示唆されたという。

■ブーラCEO「重要なマイルストーンに到達しつつある」

 この結果について米ファイザーのアルバート・ブーラCEOは「私たちのワクチン開発プログラムは、重要なマイルストーンに到達しつつある。数千人の参加者からもたらされる追加の有効性・安全性データが共有されるのを楽しみにしている」とコメント。

 ビオンテックのウール・サヒンCEOも「グローバル第3相試験の最初の中間解析は、ワクチンがCOVID-19を効果的に予防する可能性があるというエビデンスを提供する。これはイノベーション、科学、グローバルな共同作業の勝利だ」と中間解析結果の意義を強調している。

■田村厚労相「安全性・有効性をしっかり確認」

「BNT162b2」は、ウイルスそのものを使わないメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン。日本の厚生労働省は、ワクチン開発に成功した場合、2021年6月末までに1.2億回分(6000万人分)の供給を受けることでファイザーと基本合意している。

 田村憲久厚労相は10日の閣議後会見で、「報道によると9割が有効という話だが、中間解析の結果なので、どうコメントしていいか分からない。仮に承認申請が出てくれば、安全性・有効性等をしっかり確認した上で、最終的に承認するという形になると思う。もちろん承認するかどうか(という問題)もある」として、今後の解析を見守る姿勢を示した。