Web医事新報チャンネルで今年3月より配信している「とことん外科医を楽しむ方法〈どう働くか〉編」の続編「〈仕事の糧〉編」が4月28日、いよいよスタート。聖路加国際病院消化器外科・一般外科部長の海道利実先生と、SNS上で「外科医けいゆう」として知られる北野病院消化器外科の山本健人先生が、外科医が持つべき武器や仕事をする上で糧となるおススメ書籍などを紹介しつつ、外科医を楽しむ方法を巡る議論をさらに深めていきます。

 ここでは、第1回「外科医が持つべき武器」をダイジェストでお届けします。両氏による前後編合わせて全8回の“深いい話”はぜひ動画でお楽しみください。

海道 山本先生は外科医としてどういう武器を身につければいいと思いますか。

山本 今は昔と違い、情報をインプットする手段とアウトプットする手段が両者ともにたくさんあります。そうした中で、たくさんの情報をいろいろなチャンネルからバランスよく受信することが大事だと思います。(インプットした情報に)関心があれば私のように情報を発信してみてほしいです。

 発信することが大事なのは、アウトプットを前提としたインプットは質が高まるからです。「こういう発信をするにはどうインプットすればいいのか」などと考えながらインプットするようになり、自分にも定着しやすくなると考えています。

海道 確かにそうですね。

山本 例えば、この対談のように企業が提供する動画コンテンツもたくさんありますし、SNSでは高名な先生の肉声を聴くこともできます。学会や研究会もWeb化することで全国どこからでも参加できるようになりました。こうしたものをうまく活用して“情報強者”になることが今後の強みになると思います。

海道 皆さん、このあたりはまさに山本先生を見習ってもらえばいいですよね。

 私が考える外科医の武器はまず手術。今は手術の動画もたくさんありますので学びやすい。手術が上手いのは外科医の一番の強みです。外科医である以上はドライラボなどを活用して常にトレーニングし、手術が上手くなることを考えてほしいと思います。

山本 (深く頷く)

海道 もう1つの武器は臨床と研究のバランスの取れた外科医になること。学会発表や論文は自分の財産になります。外科医ですから手術を何例執刀したかも重要ですが、英語の論文をどれだけ書いたか、国際学会や国内のメジャー学会で何本発表したかということも同じくらい大事です。(臨床力と研究力の)両方を備えれば大きな強みになります。

山本 同感です。

海道 今いる病院だけで重宝されるだけでなく、よそから「うちに来てほしい」とオファーがくるような外科医を目指してほしいと思います。