大日本住友製薬は6月4日、「統合失調症」と「双極性障害におけるうつ症状の改善」を適応症とする新薬「ラツーダ錠」(一般名:ルラシドン塩酸塩)を11日付で発売すると発表した。

 ラツーダは、同社が創製した独自の化学構造を有する非定型抗精神病薬。ドパミンD2、セロトニン5-HT2A、セロトニン5-HT7受容体にアンタゴニストとして作用するほか、セロトニン5-HT1A受容体にはパーシャルアゴニストとして作用し、ヒスタミンH1およびムスカリンM1受容体に対してはほとんど親和性を示さないとされている。

 この受容体プロファイルから同社は「統合失調症における陽性症状や陰性症状をはじめとする各種精神症状や双極性障害のうつ症状への優れた改善効果に加え、高い忍容性が期待できる」としている。

 ラツーダは、統合失調症患者を対象とした国際共同フェーズ3試験と継続長期試験、双極Ⅰ型障害うつ患者を対象とした国際共同フェーズ3試験などで有効性・安全性が確認され、今年3月、国内で承認を取得。

 海外では、総合失調症治療薬として欧米を含む47の国・地域で、双極Ⅰ型障害のうつ症状の治療薬として米国を含む7つの国・地域で承認されている。