アストラゼネカ(英国)は7月20日、オックスフォード大が主導する新型コロナウイルスワクチン「AZD1222」の第Ⅰ/Ⅱ相試験の中間データで、被験者全員において「強固な免疫反応」を生成したことが示されたと発表した。

 AZD1222は、オックスフォード大とアストラゼネカが開発を進めるウイルスベクターワクチン(製造・供給はアストラゼネカが担当)。

 第Ⅰ/Ⅱ相試験には健康な成人1077人が参加。単回接種を受けた被験者の95%で接種1カ月後に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のスパイク蛋白質に対する抗体が4倍に増加し、また、すべての被験者でT細胞反応が誘発、14日目までにピークに達し接種2カ月後まで維持されたという。SARS-CoV-2に対する中和活性は、単回接種から1カ月後には被験者の91%に、2回目の接種を受けた被験者の100%に見られた。重篤な有害事象は報告されていない。

 オックスフォード大のアンドリュー・ポラード教授は「接種後に観察された免疫反応は、SARS-CoV-2に対する防御に関連すると予想されるものと一致しているが、これを確認するには厳密な臨床試験プログラムの継続が必要。2回接種を受けた被験者で最も強い免疫反応が見られたことは、このワクチンは2回接種が優れた戦略である可能性を示している」としている。

■「AZD1222」の概要

複製できないよう処理したチンパンジー由来のアデノウイルスを利用し、SARS-CoV-2のスパイク蛋白を形成する遺伝子を身体に入れることで免疫をつけ、感染の防御を狙うウイルスベクターワクチン。