【2024年】第109回薬剤師国家試験の日程と概要、過去の結果と合格率

1. 第109回薬剤師国家試験の概要

試験日
2024年(令和6年)2月17日(土)・18日(日)

試験地
北海道、宮城県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、広島県、徳島県、福岡県

受験願書の配布期間
2023年10月中旬以降

受験願書は各大学で配布されるほか、郵送または窓口(薬剤師国家試験運営本部(臨時)事務所、もしくは厚生労働省)にて請求できます。

受験申込期間
2024年1月4日(木)〜12日(金)

受験手数料
6,800円(受験願書に収入印紙を貼る)

合格発表
2024年(令和6年)3月19日(火)午後2時

厚生労働省サイトの資格・試験情報ページにて、受験地・受験番号を掲載して発表されます。また合格者には合格証書が郵送されます。

2.薬剤師国家試験の出題、配点

第109回薬剤師国家試験の出題範囲は次のとおりです。

〈必須問題試験〉

  • 物理・化学・生物
  • 衛生
  • 薬理
  • 薬剤
  • 病態・薬物治療
  • 法規・制度・倫理
  • 実務

〈一般問題試験〉

薬学理論問題試験

  • 物理・化学・生物
  • 衛生
  • 薬理
  • 薬剤
  • 病態・薬物治療
  • 法規・制度・倫理

薬学実践問題試験

  • 物理・化学・生物
  • 衛生
  • 薬理
  • 薬剤
  • 病態・薬物治療
  • 法規・制度・倫理
  • 実務

例年の出題数と配点は次のようになっています。

出題数配点
必須問題90問180点満点(1問2点)
一般問題(薬学理論問題)105問210点満点(1問2点)
一般問題(薬学実践問題)150問300点満点(1問2点)
合計345問690点満点

出題形式は、正答肢を選択する形式(一問一答形式、正答の設問肢が一つではない形式、または解答肢のすべての組合せの中から正答肢を選択する形式)を基本としています。

3.過去の合格基準と合格率の推移

合格基準は正答率60%台

薬剤師国家試験の合格基準は相対基準のため、毎年変動します。過去5年間の合格基準を見ると、正答率61〜68%台で推移しています。

薬剤師国家試験の合格基準は正答率60%台で推移
参考:厚生労働省|薬剤師国家試験の合格発表を行いました(第104回、第105回、第106回、第107回、第108回)より作成

とくに前回108回の合格基準点は、例年と比べても高い結果となりました。

第108回薬剤師国家試験の合格基準

  • 全問題の得点が470点以上
  • 禁忌肢問題選択数が2問以下
  • 必須問題の全体の正答率が70%以上、かつ、各科目の正答率が30%以上

合格者数・合格率

薬剤師国家試験の過去5年間の合格率は68〜70%台で推移しています。

薬剤師国家試験の合格率は68〜70%台で推移
参考:厚生労働省|薬剤師国家試験の合格発表を行いました(第104回、第105回、第106回、第107回、第108回)より作成

前回(第108回)の試験結果

前回の第108回薬剤師国家試験の結果は次のようになりました。

受験者数合格者数合格率
全体13,915人9,602人69.0%
新卒8,548人7,254人84.9%
既卒5,367人2,348人43.7%
参考:厚生労働省|第108回薬剤師国家試験の合格発表を行いましたより作成

ほかの国家資格同様、新卒者と既卒者では合格率が大きく異なります。薬剤師国家試験の場合、新卒者の合格率が80%以上なのに対して、既卒者の合格率はその半分の40%程度と大きく低下しています。

4.試験当日の時間割

試験は2日間にわたって実施されます。参考に、前回108回の時間割を紹介します。

試験時間試験内容
1日目9:30〜11:00必須問題試験
[物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務]
12:30〜15:00一般問題試験(薬学理論問題)
[物理・化学・生物、衛生、法規・制度・倫理]
15:50〜17:45一般問題試験(薬学理論問題)
[薬理、薬剤、病態・薬物治療]
2日目9:30〜11:35一般問題試験(薬学実践問題)
[物理・化学・生物、衛生]※実務
13:00〜14:40一般問題試験(薬学実践問題)
[薬理、薬剤]※実務
15:30〜18:00一般問題試験(薬学実践問題)
[病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務]※実務
※実務は、実務以外の科目と関連させた複合問題として出題されるもの

5.合格後の免許申請手続き

合格後は免許申請の手続きをおこない、厚生労働省が管理する薬剤師名簿に登録されることで、初めて有資格者として業務が可能になります。申請から免許証が手元に届くまでは最長5ヶ月ほどかかることもあるので、合格後は速やかに申請手続きをおこないましょう。

薬剤師免許証 申請から受取までの流れ

申請書類の提出先

住所地を管轄する保健所

※一部の保健所は受付窓口となっていない場合があります。各都道府県のサイトで確認してください

受付時間

保健所(一部の県については県庁)の業務時間内

必要書類

〈必須書類〉

  • 合格証書(窓口での提示に使用)
  • 住民票の写しまたは戸籍抄(謄)本または住民票記載事項証明書(発行日から6ヶ月以内のもの)
  • 収入印紙 3万円(申請書内に添付)
*外国籍や過去に罰金刑以上の刑に処せられたことのある者については別途提出書類が必要(詳しくは厚生労働省のサイトを参照)

〈登録済証明書の発行を希望する場合のみ必要〉

  • ​​登録済証明書用はがき(所定の様式)
  • 63円切手(速達を希望する場合は323円分の切手)

免許登録後、免許証が手元に届くまでは2〜3ヶ月ほどかかります。その間に「登録済証明書」の提出を求められる職場もあるので、必要な場合は免許申請時に依頼しておきましょう(後日では発行不可の場合があります)。登録済証明書用はがきは主に保健所で配布しています。

参照:薬剤師免許の申請手続き等について|厚生労働省

試験に関する問い合わせ先

薬剤師国家試験運営本部事務所

〒135-0063

東京都江東区有明3丁目6番11号 TFTビル東館7階

電話番号:03-5579-6903