新型コロナウイルスの感染者数が再び増加傾向になり、自宅で過ごす時間が多くなってきた。コロナ禍のステイホームにより、今まで気にしていなかったことが見えてきて、リフォームをする人がかなり増えているという。そこで、住宅リフォーム専門店のスタッフに最近の流行などについて聞いた。

「台所にいる人だけが会話に入れない、料理や洗い物をしているときにテレビが観られないといった悩みから、オープンキッチンにされることが多いです」と話すのは、「リフォーム.デザイン ゆめや」(神戸市東灘区・六甲アイランド)のインテリアコーディネーター・萩原さち子さん。

「間接照明を取り入れられる方も増えてきています。一気に部屋の雰囲気が変わりますし、日当たりのいいお部屋であれば、朝や昼は間接照明だけでも十分な明るさがあります。また、コンクリート風のモルタル素材を主役にしたテイストなども人気です」(萩原さん)

 興味はあるものの資金が……と二の足を踏む人にもうれしいのは、住宅リフォームを対象とした補助金があること。

 リフォームプランナーの小出忠男さんによると、「こども未来住宅支援事業」の補助金を活用するといいそう。「子ども」と付いてはいるものの、リフォームの場合、年齢を問わず補助金の対象になるという。

 ただ現在は、コロナ禍で資材の輸送に遅延が発生しているため、キッチンや洗面台など、壊れたからと言ってすぐに新しいものに取り換えるのは難しい場合があるとのこと。リフォームも、新築と同じように長期的に計画を立て、壊れたり使えなくなったりする前に準備しておくと安心だ。

 今回、実際にリフォームを行った兵庫・西宮市在住のNさんに話を聞かせてもらった。

 Nさんは、家を新築したとき、収納にこだわった間取りで設計してもらったという。しかし、片付きはするものの大きな収納が場所をとって手狭に感じられたうえ、和室もうまく生かしきれず、マッサージチェアを置いているだけの空間になってしまっていたそう。

 そこで、2階建ての家のうち1階フロアすべてでリフォームを実施。和室の押入れをなくしてフロアを広げ、キッチンは向きを変えてオープンキッチンにすることにした。

 まず、“押入れ”という大収納をなくした代わりに、コンパクトで使いやすい収納ボックスをテレビ台の横や下に設置。さらに、バッグを入れやすい高さに設定したり、アクセサリー用の棚やA4サイズの書類もピッタリ収まる収納を確保したり……。Nさんは「人がたくさん来てくつろげるような空間が手に入り、人生のリスタートができました」と喜んでいた。

 リフォームする前は、「今のままでいい。どこを直すの?」と言っていたというNさんの夫も、リフォーム後は「開放感があって気持ちがいい。やってよかった」とご満悦だそう。

 人生の多くの時間を過ごす家。自分の理想に少しでも近づけることができれば、歳を重ねていくのがより楽しみになりそうだ。

(取材・文=バンク北川)

【リフォーム.デザイン ゆめや】
専門知識、資格を持った営業スタッフと経験豊富な女性インテリアコーディネーターがタッグを組んで、それぞれの暮らしにあった「住まいのリフォーム」を考え、デザインする住宅リフォーム専門店。六甲ライナー・アイランドセンター駅直通の神戸ファッションマート1階。営業時間:午前10時〜午後6時30分。水曜定休