中学卒業を期に、「歌を歌いたい」と、故郷の福岡から単身で大阪に移住した植田真梨恵さん。力強いハイトーンボイスと、怖いもの知らずのライブパフォーマンスがレコード会社スタッフの目にとまり、17歳でインディーズレーベルからミニアルバムをリリース。2014年には、メジャーデビューを果たした。歌も想いも強い感情型シンガーソングライター。今回は、8月にリリースされたアルバムの制作秘話や、植田真梨恵さんの幼少期エピソードなど、話をうかがっていく。

植田真梨恵さん
植田真梨恵さん(写真:ラジオ関西)

◆歌手は、子どもの頃からの夢

――15歳で故郷の福岡から大阪へ、想いの強さを感じますね。

「歌手になりたい!」っていうのは子どもの頃からずっと夢見ていましたね。「早く歌手にならないと……」「なるにはどうすればいいか」と思いながら、日々ものすごく焦っていました。

――影響を受けた音楽などはありますか?

私が小学校1年生の頃は、宇多田ヒカルさんや浜崎あゆみさんがデビューした年だったので、いろんな『歌姫』がJ-POPの世界にいた時代。なので私も、圧倒的なパワーのある歌を、華やかに歌う歌手に憧れていました。

――歌手になりたいと思った頃から、自分で作詞作曲をされていたんですか?

いいえ、子どもの頃はひたすら歌手になりたかったので、とにかくレコード会社が決まれば、「自分のための歌が用意されて、スターダムを行くのだ!」と思い込んでいたんですが(笑)。でも、大阪に来てもそういう機会がないから、曲を書きはじめましたね。

◆ストイックなカラオケ練習とは?

――歌の練習は、カラオケに行ったり家で歌ったり、といったことをされていたんですか?

そうですね。子どもの頃から、両親ともにカラオケがめちゃくちゃ好きで。ストイックなカラオケを週に1〜2度ほどやっておりました。

――具体的に、ストイックとは?

気を抜いて歌っていたら、ちょっと怒られるんですよね。「そんな気持ちで、届きませんよ!」「このバリアをドンッと突き破るつもりで歌いなさいよ!」みたいな(笑)。フルコーラスでね、途中で歌を切ったら怒られるんで、歌い切る。そんなんでした。

――当時、よく歌っていた曲はありますか?

当時はMISIAさんとか、よく歌っていました。ひたすら上手くなりたかった、そんな子ども時代でしたね。

◆植田真梨恵さんの曲、その魅力は…

――メジャーデビューして約6年。これまで作ってきた作品に、特徴はありますか?

作詞作曲を始めたこと自体、「何かを伝えたいから」ではなく、「私が歌う歌」が必要だったから、書き始めたんですよ。だからいまだに、「何かをどうしても言いたい!」っていうことではなくて。だから、「自分の曲って、何ですか?」って聞かれるとすごく難しいんですけど……。作詞作曲を始めた頃から「ちょっと寂しい気持ちの強い楽曲が多いね」みたいなことをよく言われていました。「ああ、私の曲って寂しいのか……」って思いながら、そういう孤独な気持ちがあったりする人に届くように、そんな想いを第一で音楽に向ける感じで書いています。

――新しく発売されたフルアルバム、どのような想いを込めて作りましたか?

昨年がメジャーデビュー5周年で、「F.A.R」と「W.A.H」というミニアルバムを2枚出したんですね。これがちょっと、落ち着いた作風で作っています。そこから自分の気持ちのモード的にも、寂しいばっかりではなく、ひとりでもどんどん気持ちを盛り上げていったり、自分で楽しいことを見つけて歩いていくような、ワクワクする1枚を作りたかったんですよ。だから、ひたすら濃い情報量の、「胸が躍らずにはいられないわ」みたいな、そんなものを作りたいなって思いながら取り組んでみました。

◆歌唱力の秘訣について

――パワフルな歌唱力は、カラオケで鍛えるほかに、何か練習方法はありましたか?

もうひたすらカラオケでしたね、私の場合。子どもの頃からそればっかりで。逆に、今も定期的にカラオケに行かないと、歌が下手になったんじゃないかなって思うので、なるべく行くようにしてます。

――おひとりで行かれるんですか?

そうですね、自分の歌ばかり歌っていると、歌える曲が狭まってくるので、なるべくいろんな人の歌を、楽しく歌うのが大事な気がしています。

※ラジオ関西『PUSH!』2020年9月24日放送回より