鉄アナ・羽川英樹の連載「行ってきました!」。今回のコラムでは、東山紀之さん主演、岡田恵和さんが脚本を務める映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』を、羽川アナ独特の視点で解説します!

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 いま公開中の映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』は、世界最多の18か国でリメイクされている大人のシリアス・コメディ。もともとはイタリアで製作されたものですが、日本版はヒューマンタッチで名作ドラマを数多く手掛けた岡田恵和が脚本を担当しています。

 物語は年1回、3組の夫婦と独身男ひとりの7人が集まってパーティーを開くところから始まります。

 50代の鈴木保奈美と益岡徹は、夫も妻もドクターというセレブ夫婦。40代の常盤貴子と田口浩正の倦怠期夫婦。30代は木南晴夏と渕上泰史の新婚夫婦。それに独身男で塾講師の東山紀之が加わります。

(C)2020 Sony Pictures Entyertainment(Japan)Inc.All rights reserved.

 パーティーが始まってまもなく新婚妻が「各自のスマホをテーブルの上に置いて、かかってきた電話はスピーカーで公開、メールのメッセージもすべて見せ合おう」と提案します。

 参加者は心では何を言い出すんだと思いながらも、「自分はやましいことがないので平気」と賛同し恐る恐るゲームは始まります。しかし着信音が鳴るたびに体は硬直、ひたすら自分宛てでないことを祈らずにはいられません。

 最初のうちは悪戯メールばかり。しかし だんだん息苦しくなってきます。妻に知られたくない秘密をもつ40代の夫は、独身の東山紀之と携帯の機種が同じことに目をつけ無理やり交換させます。しかしこれが余計ややこしいことに発展してしまいます。

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 その妻の常盤貴子も夫に知られたくない ひそかな趣味がばれてしまいます。そしてこのゲームの言い出しっぺである新婚妻には、興信所に頼んだ夫の素行調査の結果がメールで送られてくるのですが ここでまた衝撃の事実が暴露されてしまうのです。

 それらの秘密に必死でウソをつき言い訳を繰り返し、これ以上着信が鳴らないように祈るさまは、もはや他人事ではありません。

 昭和60年代からのトレンディドラマを牽引した鈴木保奈美と常盤貴子は、なんとこの作品で初共演。主演の東山紀之はストイックな役から脱し、さえないダメ男を熱演しています。

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 監督は「101回目のプロポーズ」「抱きしめたい」の光野道夫。どんな人でもパートナーに知られたくない秘密はいくつか持っているはず。スマホの存在が大人たちを翻弄する様子を毒のある笑いで包む秀作ですが、決して夫婦一緒には見ないほうがいいようです。(羽川英樹)

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◇映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』

キャスト:
東山紀之 常盤貴子 益岡徹 田口浩正 木南晴夏 淵上泰史 鈴木保奈美
室龍太(関西ジャニーズ Jr.) 桜田ひより

監督:光野道夫
脚本:岡田惠和
原作:映画“Perfetti Sconosciuti”
製作・配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 制作プロダクション:共同テレビジョン
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