質の高い音楽と映像で観客を物語へ引き込むディズニー・アニメーション・スタジオが、長編アニメ60作目となるミュージカル・ファンタジーを完成させました。最新作『ミラベルと魔法だらけの家』が劇場公開中です。

 主人公は南米コロンビアで暮らす少女・ミラベル。ミラベルが住んでいるのは、魔法で守られた不思議な家です。この家で生活するマドリガル家は、アルマおばあちゃんを筆頭とする大家族で、みんな5歳になると“魔法のギフト(才能)”として特別な力を授かります。

「私たちの家は魔法の力を手に入れた」

==メイン=

 ミラベルの長姉・イサベラは、植物を成長させて花を咲かせる“花のギフト”を与えられました。

「お花を咲かすわよ!」

 彼女の周りにはカラフルで美しい花が咲き乱れ、家族や町の人々を笑顔にします。

 次姉のルイーサには“パワーのギフト”が与えられています。

「私に任せな!」

 ロバを一気に5頭かついだり、レンガでできた橋を簡単に持ち上げたり、強くて力持ちの働き者として頼りにされています。

 いとこのアントニオは、動物と話ができる“動物のギフト”を持っています。

「ウンウン、キミの言ってることわかるよ」

 マドリガル家の人たちは、こんな風に1人ひとりがみんな魔法を使えるのに、ミラベルだけは魔法を持っていません。ミラベルは悩みます。

「なぜ私だけ魔法が使えないの?」

==サブ=

 ある日、ミラベルは家に大きな亀裂があることに気づきます。

「えっ、なに?」

 この亀裂は、不吉なことの前兆でした。

「世界から魔法が失われていく」
「急いで逃げるんだ」

 おばあちゃんが家族に打ち明けます。

「この家には知られてはならない秘密がある」

 秘密とは何なのでしょうか。ミラベルは勇気を出して立ち上がります。

「私が魔法を救ってみせる」
「魔法の力がないからこそ、どんなことも私ならできる」

 魔法を持たない普通の少女・ミラベルはこのピンチにどんな行動をするのでしょうか……。

==●Group=

 ディズニー最新作のミュージカルアニメです。陽気なラテンの音楽が鮮やかな映像に散りばめられていて、魔法に包まれたミラベルの家で床や引き出しや階段がリズミカルに動く様子に、見ているこちらも自然と体を揺らしたくなります。

 このストーリーに出てくる魔法のギフトとは、人それぞれの性格や特技、才能など人を喜ばせる魅力的な個性を表しています。ヒロインのミラベルは華やかな魔法や特別なパワーを持っていない普通の女の子として危機に立ち向かうのですが、彼女にはみんなを救うために行動を起こす勇気があって、これこそが本当の“ギフト”なんだ、というメッセージがこの作品に込められています。

 監督は「ズートピア」を手がけたバイロン・ハワードとジャレド・ブッシュ。「ミラベルのように特別な才能がなくても自分にできることをみつけることで、あなたの家族や大切な人たち、そしてあなた自身がすでに持っている“特別ななにか”に気づいてもらえたらうれしく思います」とメッセージを寄せています。

 音楽は「モアナと伝説の海」のリン=マニュエル・ミランダが務めました。

 作品の背後に隠したテーマとして難民問題を置き、魔法に包まれた家は内戦で街を追われた難民の理想郷だとする見方もあるそうで、とても興味深いです。『ミラベルと魔法だらけの家』は全国ロードショー公開中。(SJ)

==● Tree=

◇映画『ミラベルと魔法だらけの家』
※上映日程は、作品の公式サイト・劇場情報でご確認ください。

監督:バイロン・ハワード ジャレド・ブッシュ
共同監督:シャリース・カストロ・スミス
脚本:ジャレド・ブッシュ シャリース・カストロ・スミス
音楽:リン=マニュエル・ミランダ

日本版声優:
斎藤瑠希 ゆめっち(3時のヒロイン) 平野綾 ほか

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

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