人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」(以下、ももクロ)が精力的に行っている“地域を元気にするイベント”。近年、新型コロナの影響で開催延期を余儀なくされていたが、2020年開催地の1つに選ばれていた兵庫県北部・香美町での公演が、このたび実施されることになった。チケットは完売と、変わらず高い人気を誇るももクロ。メンバーの玉井詩織さんが、このほどラジオ番組『平田オリザの舞台は但馬』(ラジオ関西)にゲスト出演し、劇作家・演出家の平田オリザさんとの縁を結んだ映画『幕が上がる』のエピソードや、イベントへの意気込みを語った。

 玉井さんと平田さんの出会いは、2015年公開の映画『幕が上がる』のキャスト向けワークショップだった。2012年に出版された平田さんの同名小説の映画化ということもあり、本広克行監督たっての希望で実現した。

 当時、玉井さんは、事務所の演技レッスンで滑舌や本読みなどの経験はあったものの、台本もなく稽古場を歩き回る平田さんのワークショップには戸惑いを隠せなかったそう。玉井さんが「(平田さんは)静かに厳しいことをいう」と振り返ると、平田さんは「あれは、本広監督が『厳しくして』と言ったから、悪役を引き受けたんですよ」と笑いながら弁明。「玉井さんは優等生。うちの劇団(青年団)にも出演してほしい。しゃべらなくても存在感がある」と演技力を絶賛した。

 玉井さんは、舞台版『幕が上がる』にも参加。観客が目の前にいるはずなのにいなくなる、劇世界に飲み込まれるような感覚も味わったそう。何万人もの前でパフォーマンスをするライブとはまた違ったこの時の経験が、今も仕事で生きているといい「『力を入れることは簡単だから、力を抜きなさい』という平田さんのアドバイスは、お芝居だけでなく、ダンスや歌うときも通じているな、と感じています」と話す。

 ももクロが香美町にやってくるのは5月28日(土)。チケットを手にできたファンは期待に胸を膨らませているだろうが、ももクロのメンバーも、「カニ」や「但馬牛」で有名な兵庫・但馬でのライブを楽しみにしているとのことで、玉井さんは「20代後半になり、大人の魅力あふれる私たちに会いに来てください!」と呼びかけた。

※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2022年5月19日放送回より